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PlayStation VR 2017.03.14

一味違う体験?ネイティブ120Hzで滑らかに動作するPSVRのゲームが近日登場

簡素なグラフィックのPlayStation VR(プレイステーションVR・PSVR)向けRTSタイトル『Korix』が、PSVRとしてはサードパーティ製では初のネイティブに120Hzで動作するゲームとなりそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=BBNh2jHQlzc

リフレッシュを上げると何がいいのか

Hzはヘッドセットに組み込まれているディスプレイのリフレッシュレートを示す単位で、毎秒何回の描画切替が可能かを示しています。120Hzは毎秒120回の切替が可能。リフレッシュレートが高いほど、ヘッドセットの描画性能が高いことを示し、体験するとより滑らかに感じ、VRを現実に近く感じることができます

高リフレッシュレートは没入感を大きく引き上げますが、その分、グラフィックス側の処理にかかる負荷も大きくなります。PS4のグラフィック処理能力という制約を受けながら高リフレッシュレートを実現するのは非常に困難です。

PSVRの上限値は120Hz

PSVRのディスプレイは120Hzのリフレッシュレートに対応していますが、今までほとんどのゲームはPS4からは毎秒60回(60フレーム)で出力されるものを、フレームを補間する技術(リプロジェクション)を用いて120Hzで出力するという方法を取ってきました。ディスプレイでは120回の切替が行われていますが、実際には60Hzで動作しているのです。また、PSVRではHTC Vive、Oculus Riftと同様の90Hzでの描画もサポートしています。

開発者のマーク・テイラー氏によると、『Korix』はPS4とPS4 Proの両方でネイティブに120Hz動作するサードパーティ製としては初のゲームとなるようです。また、本タイトルは、「タワーディフェンス要素も交えた古風なリアルタイムストラテジーゲーム」であり、PlayStation Moveコントローラーを使うこともできるとのこと。

最近ではグラフィック処理技術の革新は目覚ましいため、120Hzの実現は可能かもしれませんが、2013年に発売されたハードウェアであるPS4で達成するには丁寧な最適化が必要となります。『Korix』のシンプルで必要最小限なビジュアルがあったこそ実現できたと言えるでしょう。

VRにおける理想の描画とは?

Oculus RiftやHTC Viveなど90Hz程度でも十分にVRを楽しめますが、VRの没入感をより向上させるために240Hz程度のリフレッシュレートが必要だとしています。

しかし、現状においては120Hzに上がっただけでも、体験の質はさらに改善するようです。技術デモを体験したRoad to VRの記者によると「非常に感銘を受けた」とのことです。

『Korix』はPSVRの発売に先立って発表されましたが、現在公式リリース日を待っている状況です。海外で、それは数週間以内に発売予定です。

没入感を深め、さらにVR体験の質を深める要素としては、解像度の向上がまず注目されますが、リフレッシュレートの向上も重要です。今後登場するヘッドセットやソフトの“滑らかさ”の進化にも注目したいところです。

(参考)

‘Korix’ Claims to be the First PSVR Title to Run Natively at 120Hz(英語)


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