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話題 2021.04.01

街なかで巨大ミクライブや映画再現…国交省が公開した3D都市データを使った作品が続々登場

3月26日、XRクリエイターのYORIIMIYAさんが、Twitterにひとつの動画を投稿し、大きな話題となりました。特に何も映っていない現実の風景にレンズを合わせると、巨大な初音ミクが出現してライブを披露。後半ではアニメ「エヴァンゲリオン」で見られる不思議な現象が上空に浮かび上がっています。

YORIMIYAさんによると、この動画にはMRデバイスの「HoloLens2」と、国交省によるプロジェクト「Project PLATEAU」のオープンデータが利用されたとのこと。現在、この「Project PLATEAU」が、バーチャルコンテンツを生み出すクリエイターたちの間で大きな話題となっています。

「Project PLATEAU」はクリエイターにどんな影響を与える?

「Project PLATEAU」とは、現地を調査、測量した結果を元に3D都市モデルを作成し、誰でも利用可能なオープンデータとして公開するプロジェクトのこと。現在、作成された3D都市モデルはG空間情報センターで公開。全国56都市の3Dモデルが開発されています。

この膨大な都市データは、実際の都市の景色をゲームの中に取り込んだり、避難訓練のシミュレーションとして活用したりと、さまざまな用途が期待できます。

先述のYORIMIYAさんの場合は、都市の3Dデータを元にAzure Spatial Anchorで座標を自動調整。その結果、調整に大きな手間をかけずにHoloLens 2で体験できるコンテンツを制作できたとのことでした。

Twitterには他にも龍 lilea氏による映画「インセプション」のとあるシーンを再現したような動画をはじめ、みちがりさんの東京駅周辺を巨大アバターで歩行する様子や、jojomonさんの「Nreal Light」と組み合わせて、都市の外観をきらびやかに彩った演出など、さまざまな試みが投稿されています。

都市の3Dデータは、CityGML、3D Tiles、FBX形式などに対応しており、さまざまなデバイスに合わせて調整できることから、クリエイターにとっても汎用性が高いものと言えます。

今後「Project PLATEAU」のデータをきっかけにどのようなコンテンツが登場してくるのでしょうか。Twitterハッシュタグ「#PLATEAU 」で、その動向をチェックしてみませんか?

(参考)Twitter


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