昨日、米国での配信スタートをお伝えしたGear VR向けのアプリ『Oculus Social Alpha』が日本のOculus Storeにも登場しました。
サムスンのVRヘッドマウントディスプレイGear VRを持っている人であれば、誰でも無料でダウンロード可能です。
この『Oculus Social Alpha』は、VRの中の部屋にアクセスし、アバター同士で会話をしながらVimeoやTwitchなどの動画を楽しむというアプリです。
部屋の中のスクリーンショットを撮影することができなかったため、現状実装されている機能を文章で紹介すると以下の様なものです。
・アバターを選択すると、部屋の中で椅子にアイコンが浮かんだような形で出現。Twitchが3部屋、Vimeoが3部屋と計6部屋用意されており、1部屋に最大5人までアクセス可能。
・サーバーはグローバルなので、世界中からアクセスしているプレイヤーと一緒になる(筆者の場合は、アメリカのワシントン州在住のプレイヤーとフロリダ州のプレイヤーでした)。
・頭の動きに追従し、アバターが動くため、相手のことを見るといった動きが可能。
・話している際は、アバターの口の前に話しているアイコンが出現
・入退室時は、アナウンスがポップ
キャラクター選択画面。用意されているアバターは26種類。ハロウィンを意識したものが多く、少しおどろおどろしい(拡大可能)
機能としてはまさにアルファ版で非常にシンプルながら、VRの没入感とあいまって、新しいコミュニケーションのありかたを感じさせるものです。
筆者もこれまでTwitterやFacebookなどのSNS、またオンラインゲームにおけるチャットやボイスチャットなどを経験してきましたが、VRの中でアバターを使ったコミュニケーションは、そうした体験以上に「一緒にそこにいる感覚」を強く感じるものです。
日本ではニコニコ動画を提供するドワンゴが、Gear VR向けにニコニコ動画、ニコニコ生放送をVRで視聴する「niconico VR」の開発を進めています。今後、各種動画プラットフォームも巻き込むことでTiwichやVimeoだけでなく、ユーザーによるコンテンツ、映画やスポーツ、ニュース番組、360度カメラで撮影した写真など様々なコンテンツを「一緒に楽しむ」ことができるようになる日がそう遠くないことを予見させます。
OculusのCTOジョン・カーマック氏は、”一緒に遊べるちょっとしたゲームを近いうちに公開する”ことをTwitterで明らかにしています。
@hmltn @oculus We have a group trivia game to launch fairly soon, then there are some VrScript based experiences when I get back to that.
— John Carmack (@ID_AA_Carmack) 2015, 10月 29
Oculusが追求するソーシャルVRの第一歩『Oculus Social Alpha』。Gear VRをお持ちの方はぜひ試してみてください。