2019年5月29日、Oculus Rift S(以下Rift S)用の、音響システム改善のためのソフトウェアアップデートがPTC(Public Test Channel)(※)上で配信されました。今回のアップデートは、同ヘッドセットの発売直後から多くの苦情が寄せられていた、内蔵スピーカーに関する問題を解決するためのものです。
(※PTC:正式リリース前のアップデートなどが試験的に配信されるチャンネル。フィードバックの収集などが行われる)
今回の問題は、旧Riftに搭載されていた一体型のヘッドフォンが、Rift Sで内蔵スピーカーに変更されたことで発生しました。代表的な苦情は「音質」と「ボリューム問題(音量が上がらない)」です。。
フェイスブックはRift Sのリリース直後から、既に音響システム関連の苦情を認識しており、同社のVR部門を統括するネイト・ミッチェル氏が、改善に関するコメントを発表していました。コメントの発表当時、同氏は「フェイスブック内ではサウンド改善のための作業が開始されている」と説明。ソフトウェア更新の形で音質の改善を行うとしていました。
正式なリリース日も近いか
2019年5月30日現在、アップデートの正式なリリース日は不明ですが、PTCでリリースされたことから近日中に配信が行われるものと推測されます。なおOculusのソフトウェアアップデートの説明によると、アップデートには、音響システムの改善に加えて「ディスプレイ関連問題の軽減のためのファームウェア更新」も含まれるとのことです。
(参考)UploadVR