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Meta Quest 2021.09.28

「Oculus Quest Pro」は本当にやってくるのか? コントローラーやカメラの新情報がリーク

一体型VRヘッドセット「Oculus Quest」シリーズのパワーアップ版、いわば「Oculus Quest Pro」について、新たな情報が浮上しました。海外掲示板Redditに新型のVR用コントローラーと思われる写真がリークされたほか、先日配信されたOculus Questのファームウェアには「Oculus Quest Pro」に関連するデータが記載されており、注目を集めています。

社内のビデオ会議映像が流出か? Redditではさらに詳細な情報も

今回明らかにされた画像は、フェイスブックの「Workplace from Facebook」を使ったビデオ会議と思われるものをキャプチャしたもの。画像のハンドコントローラーでは、現行の「Oculus Quest」シリーズのコントローラーにあるリング状パーツ(トラッキング用の赤外線LED)がなく、代わりに上面に1つ、側面に2つのカメラが搭載されています。

さらに、RedditユーザーのSamulia-氏が新型ハンドコントローラーと思われるレンダリングイメージを投稿。このハンドコントローラーの名称は「Oculus Seacliff Controllers」であるとし、さらにこの「Seacliff」という名称は2020年夏からOculus Questのファームウェアに記載されていることが確認されています。

Samulia-氏は「Seacliff/Arcata Standalone Headset」のコードネームで呼ばれるVRヘッドセットのディスプレイやセンサースペックについて、「非常に現実っぽく詳細な夢を見た」という形でコメントしています。Samulia-氏によれば、これらのVRヘッドセットのディスプレイは「デュアルセルの液晶ディスプレイ」で、解像度はOculus Quest 2と同等ながら、より高度なバックライトとピクセルレベルのコントロール機能を備えているとのこと。

さらにSamulia-氏によると、VRヘッドセットには「外側には3つ、内部には4つのカメラがそれぞれ搭載」され、外部カメラのひとつは「カラーパススルーとMR機能用の120FPS RGBカメラ」、残る2つは120FPSの近赤外線カメラであり、トラッキング等に使われるものと予想されるレーザー投射機能を備えているとのこと。ハンドコントローラーには指ポジションを認識する機能が備わっているほか、指紋センサーも搭載されている、とコメントしています。

さらにヘッドセット内部のカメラは2つがアイトラッキング(480p/120FPS)用、残る2つがフェイストラッキング用(400p/120FPS)となっています。関連性は不明ながら、Questの最新ファームウェアからは、これらの機能を示唆すると思われる内容が確認されています。

情報を見つけるYouTuberたち、その真相は?

Samulia-氏のリークを裏付ける情報は、別方向からも浮上しています。ドイツのプログラマー・YouTuberであるBasti564氏は、Oculus Questのファームウェア解析でSamulia氏が語ったものと同じセンサー仕様を発見したほか、「Seacliff」というコードネームを確認したとのこと。さらに同氏は「Seacliff」に2つの冷却ファンが搭載されることを示唆するリファレンスも発見しています。なお、Oculus Quest 2の冷却ファンはひとつだけであり、主要なCPUコアも発熱や消費電力を下げるためにアンダークロックされています。この2つの冷却ファン搭載が現実のものとなればヘッドセットの冷却力が向上するため、フェイスブックがCPUのアンダークロックを解除し、「Oculus Quest Pro」に向けて処理能力を引き上げる可能性もありえます。

またYouTuberであるSadlyItsBradleyさんは、ファームウェアからSamulia-氏が語ったディスプレイと、さらに「より解像度の高い有機ELマイクロディスプレイ」を発見したと報告。2021年10月の「Facebook Connect」で、2種類のVRヘッドセットが発表されるのではないか、と推測しています。

(参考)UploadVR


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