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開発 2021.05.26

VRアプリ起動時の「黒画面」を減らす Oculus Questに開発者向け新機能

Oculus Quest(オキュラス クエスト)に、“システムレベル”のスプラッシュスクリーン機能が実装されました。デベロッパーは、同機能を使用することで、アプリの起動時に表示される、ブラックアウト時間を短縮できます。

2021年5月現在、Quest向けアプリのほとんどは、起動するとまず画面がブラックアウトした後、タイトルロゴなどが表示されてからアプリのメインメニューに移動する仕組みとなっています。


(アプリ起動時に差し込まれるスプラッシュスクリーン)

今回実装された新スプラッシュスクリーン機能は、このブラックアウトの時間を短くする機能。ブラックアウトに置き換える形で、QuestのOSが描画するスクリーンを表示します。このスプラッシュスクリーンは、アプリを起動すると即座に表示され、最初のフレームがレンダリングされると同時に消えます。

米メディアUploadVRによれば、新スプラッシュスクリーン機能は、アプリ自体のロード時間にはほぼ影響しないものの、画面が完全にブラックアウトする時間の短縮が期待できるとのこと。なお、スプラッシュスクリーンのイメージは、compositor layer上でレンダリングされます。

新スプラッシュスクリーン機能の使い方

新スプラッシュスクリーンは「Unity」「Unreal Engine」のほか、様々なカスタムエンジンで使用できます。UploadVRは、以下の手順でスクリーンを組み込めると説明しています

・「Unity」: アセットフォルダにスプラッシュスクリーンPNG(ファイル)を追加→「 Hierarchy」から「 OVRCameraRig」を選び「 Inspector」タブ内のセッティングを開く→「System Splash Screen」内の「 Quest Features」で、用意したスプラッシュスクリーンイメージを選択

・「Unreal Engine」:Project Settings –> Mobile –> OS Splash Screen

・「カスタムエンジン」:APKのアセットフォルダに「vr_splash.png 」を作成し、アプリのマニフェストに「」を追加する。

(参考)UploadVR


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