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Meta Quest 2020.01.07

装着感向上、Oculus Quest用“おもり”のクラウドファンディング開始

フェイスブックの一体型VRヘッドセット、Oculus Quest(オキュラス クエスト)の重量バランスを改善する「VR Balance」のクラウドファンディングがKickstarterで開始されました。「VR Balance」は後頭部に装着し、VRヘッドセットのカウンターウェイト(重量の釣り合いをとる“おもり”)の役割を果たします。

今回の「VR Balance」のクラウドファンディングは、2019年12月25日に開始されました。目標調達額は9,000ドル(約98万円)でしたが、この目標金額を初日に達成。2020年1月7日時点で、20,273ドル(約220万円)の調達に成功しています。

重量バランスをほぼ均等に、装着感向上

2019年5月に発売されたOculus Quest(Quest)は、PCとの接続無し使える一体型VRヘッドセット。手軽かつ高品質なVR体験を実現し話題となりました。しかし一体型という性質上、プロセッサやバッテリーなどが本体の前面(=ヘッドセット部分)に集中しており、長時間装着時の快適性にやや難がありました。

「VR Balance」はこの問題を解決するために考案された製品です。19.3オンス(約547g)のおもりを、頭部固定用ストラップの後部に装着して使用。この数値はQuestの本体重量(571g)とほぼ同等で、前後のバランスを取る仕組みです。公開された映像からは左右のストラップを締めなくても安定している様子が確認できます。

よりよい装着感のために

「VR Balance」の開発者であるLeon Jimenez氏は、本製品の開発経緯について以下のように説明しています。

個人の意見として、私がQuestを快適に装着できていると感じるのは20~30分程度です。その後はQuestが頭部からずれはじめ、焦点が合わなくなってきます。その後はストラップの調整を行ったり“VR顔(VR Face)”を作ることによって安定させていました。

初は外部バッテリーや軍用ヘルメット向けのおもりを使用しましたが、十分な重さではなかったのです。

Jimenez氏は、Quest向けの「VR Balance」のほかに、VRヘッドセット「HTC VIVE」のデラックスオーディオストラップに対応したカウンターウェイト製品の設計も行っています。これらのバージョンの「VR Balance」のリリースには、それぞれ個別のクラウドファンディングを行う必要があるとのこと。Jimenez氏は、製品の需要を確認するために「Quest向け『VR Balance』の成功が必要になるだろう」と説明しています。

「VR Balance」の予約は25ドル(約2,700円)で行えます。クラウドファンディング期間は2020年1月26日まで。Kickstarterのページはこちらから。

(参考)VRScout

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