2019年5月にリリースされた、フェイスブックの一体型VRヘッドセットOculus Quest(オキュラス クエスト)(以下Quest)向けのVRコンテンツ数が累計100種類を突破しました。
同VRヘッドセットのリリース時、Quest向けのOculus Storeでは、ローンチタイトルとして約50種類のVRコンテンツが配信されました。Questの発売から約3ヵ月で、提供されるコンテンツ数が2倍になった計算です。
高評価タイトル10選
米メディアRoad to VRは、今回のQuest向けタイトルの100種類超えに伴い、Oculus Storeで配信されている同VRヘッドセット用のVRゲームのなかで、特に評価が高い(トップ10)タイトルのリストを作成しました。
タイトル |
ユーザーレーティング(5段階評価) |
販売価格(税込) |
4.855 |
2,990円 |
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4.823 |
1,990円 |
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4.809 |
1,490円 |
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4.794 |
2,490円 |
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4.786 |
2,490円 |
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4.745 |
2,490円 |
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4.739 |
1,990円 |
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4.723 |
1,490円 |
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4.697 |
1,490円 |
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4.673 |
1,990円 |
リストに含まれているタイトルの中で、Quest向けに新規発売(※)された作品は、パズルアドベンチャー「Shadow Point」のみです。その他のタイトルは、過去Oculus Rift向けなどに発売された移植作品です。
(※Oculus Rift(Rift S)版も同時配信)
Oculusの方針は功を奏したか
Oculus(フェイスブック)は、Questリリース前の2019年3月、同VRヘッドセット向けコンテンツを対象とした、新たな審査規定を設定することを発表しました。
この審査は、Oculus StoreでQuest向けVRコンテンツの配信を希望するデベロッパーに対して行われるもので「コンテンツのクオリティがOculusの望む基準に達しているか」などをチェックするというもの。VR初心者が触れることの多くなるQuestに向けて提供するVRコンテンツの品質を高めることが目的とされてます。
Oculusの新審査規定は、発表時には各方面で議論を呼びました。Road to VRによれば、“囲い込み的(walled-garden approach)”という批判もあったとのこと。
2019年8月現在、Oculus Storeで配信されているQuest向けタイトルのレーティング(全コンテンツ平均)は4.0です。一方Rift向けタイトルの平均レーティングは平均3.6となっており、Quest向け作品の方が、高評価されている傾向にあることが確認できます。
QuestとRiftでは、配信されているタイトル数が大きく違う(Oculus StoreのRift向けタイトルは850種類以上)ことから単純な比較はできませんが、Oculusのコンテンツを精査する試みは、一定の成果を上げていると言えます。
(参考)Road to VR
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