フェイスブックの一体型VRヘッドセット、「Oculus Quest 2」には、VR内にキーボードを呼び出して使える機能が搭載されています。2021年6月現在、この機能はLogitechの「K830」にしか対応していませんが、今後はより幅広いキーボードがこの恩恵に預かれるようになるかもしれません。
YouTuberのBasti564さんによれば、「Oculus Quest 2の最新アップデート(v29)には、通常では使用できない“隠し機能”として、新たなキーボードの表示方法が追加されている」とのこと。
今回確認された新システムは、物理キーボードの映像をパススルーカメラで取り込んで表示する、というもの。「K830」はキーボードの3DモデルをVR内に表示する仕組みとなっており、両者のアプローチは大きく異なります。
米メディアUploadVRは、公開された手順を使用してテストを行い、無事パススルーを通じて、キーボードが表示されたことを確認。「キーボード自体の形状は確認できるものの、Quest 2の内蔵カメラの解像度の限界から、各キーの文字を読み取るにはまだ不十分だった」とコメントしています。
また、本機能をしばらく使用していると、ガーディアンがクラッシュして再起動が必要になったとも解説しています。現時点ではまだ「テスト版」にも満たないレベルの機能ではあるものの、今後の発展に期待したいところです。
(参考)UploadVR