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活用事例 2025.06.06

NTTコノキューと大阪大学ら、AR手術支援システムを共同開発

NTTコノキュー、Forgers、大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)の三者は、ARを活用した手術支援システムの共同開発を進めています。関節の変形を矯正する骨切り手術において、従来の物理的な手術ガイドをARで代替する試みで、精度の向上と医師の負担軽減を目指しています。大阪・関西万博のNTTパビリオンにて「メタバース外科手術」として公開される予定です。

本プロジェクトは3者の共同プロジェクトです。大阪大学が医療面での知見と従来の手術ガイド技術を提供し、NTTコノキューが医療向けXRに関する知見の提供。さらに、ARグラス「MiRZA(ミルザ)」や熟練医師の技術を可視化・継承する「Project the Hands」などを活用したシステム開発を担当しています。AR開発を専業とするForgersは、事前設計データを用いてARで骨切り位置を表示する仕組みの開発に協力しています。

「変形矯正骨切り術」は、関節の骨の一部を切り、向きや荷重のバランスを整える手術です。従来はレントゲン画像と術中の目視で行われていたため、医師の技術に左右されやすく、精度にも限界がありました。位置誤差が10mm以下、角度誤差が10度以下というのが一般的な水準でした。

大阪大学はこれまで、CT画像をもとに専用の手術ガイドを事前に設計・製造し、1mm・1度以下の高精度な手術を実現してきました。しかし、手術ガイドの製作に約2ヶ月かかるため、医師の手術件数が制限されるという課題がありました。

開発された新システムでは、手術ガイドの代わりにARで骨の切断位置を表示し、物理的なガイドがなくても高精度な手術が可能になります。術野の正確な位置トラッキングのため、XRグラスとマーカーを組み合わせた独自の方法が導入されています。

現在、開発チームは1mm・1度に迫る精度の実現と、実際の手術への導入を目指し、臨床試験に向けた精度検証を進めています。まずは上肢の手術を対象としていますが、将来的には全身の手術への応用も視野に入れています。また、骨折や人工関節など他の整形外科分野での活用も検討されています。

(参考)Forgers、NTTコノキュー


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