ナイアンティックがAR開発プラットフォーム「Niantic Lightship」公式コンテスト「Lightship ウィンターチャレンジ」の結果を発表しました。
コンテストの結果発表ページには、ナイアンティックが用意していた賞に選ばれた4作品が掲載されています。最終終章に選ばれたのは、雪が無くても雪合戦できるARアプリ「Snow Fight」でした。
各コンテンツの概要は以下のとおりです。
Snow Fight(Best in Show/最優秀賞)
ARで雪を表示して、みんなで雪合戦できるアプリです。Alexson Chu氏が開発。Lightship ARDK の3つの柱である「Mapping」「Understanding」「Sharing」を組み合わせて制作された作品とのこと。ナイアンティックは「開発者がLightshipを利用してできることを最大限に示した」とと評しています。
Weathergy(ベストアンダスタンディング賞)
Patrick Catanzaritti氏と Meri Catanzaritti氏が開発。プレイヤーは「夏チーム」と「冬チーム」のどちらかを選択してバトルします。冬チームがリードしている際は、空に雲が追加され雪が降ります。一方、夏チームがリードしている場合は、地面や木の周りに花が咲き“一日”が明るくなります。
本作の製作には、「Niantic Lightship」のセマンティック・セグメンテーションが使用されています。
Astral(ベストマッピング賞)
空間のメッシュをキャプチャーし、そのキャプチャーを使って壁や表面のメッシュを透視できるアプリ。壁にバーチャルのスタッドラインを配置したり、水平面にライトの位置をマークしたりできます。正確な穴あけやスピーカーの設置などの際に利用できるそうです。
Duel of Wizards(ベストシェアリング賞)
マルチプレイヤー対戦型の魔法ゲームです。周囲の環境にある物体(植物、石など)を掴んで、(AR上で)投げることができます。反射などのシステムを活用しながら戦うこともできるようです。
結果発表ページでは、今回のコンテストに応募された、その他のAR作品のリストも公開されています。他にどんなアプリがラインナップされているのかは下記リンクから確認ください。
https://nianticlabs.com/blog/lightshipwinterchallenge/?hl=ja
Niantic Lightshipとは
「Niantic Lightship」は、位置情報/ARゲーム「Ingress」「ポケモン GO」「ピクミン ブルーム」などの基盤となっているプラットフォーム。この「Niantic Lightship」の一部である「Niantic Lightship ARDK」は、iOS/Androidの双方で動作するソフトウェア開発キットです。AR体験構築のために様々な機能を備えています。2021年11月より、本格的な提供が開始されています。
(参考)ナイアンティック