NHK放送技術研究所(技研)は2026年5月21日、視覚疲労の少ない薄型のライトフィールドVRヘッドセットを開発したと発表しました。5月28日から開催される「技研公開2026」で展示されます。

外観

今回の試作機(左)と前回の試作機(右)の外観比較

内部構成の CG モデル
一般的なVRヘッドセットは、左右の目にずれた映像を見せることで立体感を生み出しています。しかし映像上の物体が前後に動いても、目のピントはディスプレーの位置に固定されたままです。この「ピント位置と奥行き知覚のズレ」が、疲労や不快感の原因になると考えられています。技研は今回、この課題の解決を目指してライトフィールド方式のHMD開発を進めてきました。
ライトフィールドとは、物体から放たれて目に届く光線の集まりを再現する技術です。実世界と同じように見たい位置にピントを合わせられるため、長時間使用しても疲れにくい映像表示が期待されます。
今回の試作機では、役割の異なる2種類のレンズを接触配置する新しい光学系を開発しました。従来は中間像を形成してから拡大する方式だったため、レンズ間に約4cmの間隔が必要でした。新光学系では中間像を介さず直接3次元映像を目に届けることに成功し、光学系の奥行きを従来比79%削減しています。高精細マイクロディスプレーと、光線計算を高速処理するレイトレーシング技術との組み合わせにより、高精細な3次元映像のリアルタイム表示も確認されています。
技研公開2026は、5月28日(木)から31日(日)まで、NHK放送技術研究所(東京都世田谷区砧)で開催されます。開場時間は午前10時から午後5時まで。入場は無料で、事前予約も不要です。
技研公開2026 イベント概要
| イベント名 | 技研公開2026「拓く、支える、これからも」 |
| 開催期間 | 2026年5月28日(木)〜31日(日) |
| 開場時間 | 午前10時〜午後5時(入場は終了30分前まで) |
| 会場 | NHK放送技術研究所(東京都世田谷区砧1丁目10-11) |
| 入場料 | 無料(事前予約不要) |
| 公式サイト | https://www.nhk.or.jp/strl/open2026/ |
参考
先方提供資料


