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業界動向 2025.02.05

鹿児島のXR開発者コミュニティと企業がパートナーシップを締結 地域に寄り添ったXR活用へ

鹿児島を拠点とするmonoDuki合同会社とXRコミュニティ「XR Meetup Kagoshima」が、XR人材の育成と社会実装を目指してパートナーシップを締結しました。両者は地域産業や教育現場でのXR活用を推進し、鹿児島発のXR事業モデルを全国へ展開することを目指します。

今回締結のパートナーシップでは、3つの主要な取り組みが計画されています。1つ目は「XR人材が実際の現場で活躍できる場の創出」です。XR Meetup Kagoshimaで育成された人材が、実務経験を積める環境を整備します。2つ目は「XR技術の社会実装の加速」です。特に産業分野や教育現場など、これまでXR導入が進みにくかった領域での具体的な活用モデルを構築します。3つ目は「鹿児島を拠点としたXR事業の全国展開」です。地方におけるXR活用の成功事例を発信し、他地域でも応用可能なモデルケースの創出を目指します。

monoDuki合同会社は2023年2月に設立された企業で、現場DXの推進とXR技術を活用した体験・業務の革新に取り組んでいます。代表の村上将太郎氏は鹿児島工業高等専門学校出身で、スマートグラスの研究開発やスタートアップ支援の経験を持ちます。同社はこれまで産業DXの推進とXRの研究開発を行ってきましたが、今回のパートナーシップを機に、XR技術の社会実装フェーズへと移行するとしています。

一方、XR Meetup Kagoshimaは2023年10月に活動を開始したXRコミュニティで、現在約100名の会員が所属しています。2024年12月には国内最大のXRカンファレンス「XR Kaigi」に選考出展。体験型海洋教育コンテンツ「タツノオトシゴXR」を発表。共同代表の鮫島歩氏は、現在monoDuki合同会社の一員として私立高校でDXハイスクールアドバイザーも務めています。

両者は今後、文部科学省が支援する「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」採択校での支援活動など、具体的なプロジェクトを通じてXR技術の社会実装を進めていく予定です。エンターテインメントだけでなく、産業DXや教育分野でのXR活用を通じて、地域に根差したXRの実践的な活用モデルの構築を目指します。

(参考)プレスリリース


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