MetaのVR/AR/メタバース部門である「Reality Labs」のR&Dチーム「Meta Reality Labs Research」が新たな3Dモデルのデータセット「デジタルツインカタログ(Digital Twin Catalog、DTC)」を公開しました。
DTCには、2,400以上の高品質な3Dモデルが含まれており、現実世界の物体との視覚的な区別がつかないほど精密なレンダリングが可能です。さらにMetaは、eコマースプラットフォームのShopifyとの提携を発表。両社は今後数か月にわたってアルゴリズムを改善し、利用できる3Dオブジェクトモデルを7,000以上に増やすとしています。
近年、eコマースや没入型体験の分野では「デジタルツイン」と呼ばれる高品質な3Dオブジェクトモデルの需要が高まっています。しかし高品質なデジタルツインの作成には、専門チームによる丹念な技術と作業が必要とされ、その制作コストは物理的な製品自体の製造コストに匹敵する場合もあります。このため、多くの企業にとって、3Dモデルを独自に用意することは困難な課題となっています。
このような背景から、Metaが公開した「デジタルツインカタログ」は、写真を下に3Dモデルを作成する「3D再構成技術」の研究を大きく加速させる可能性を秘めています。
「デジタルツインカタログ」の特徴:
1. 2,400以上の高品質3Dオブジェクトモデルを収録
2. おもちゃや台所用品など、家庭でよく見られるオブジェクトを選定
3. 最先端のスキャン技術を使用して、対象物の反射特性や材料特性をキャプチャ
4. 従来のデジタル一眼レフカメラだけではなく、Metaの「Project Aria」プロジェクトによる2Dスキャン画像も含む
研究者は「デジタルツインカタログ」を活用することにより、機械学習ベースの再構築技術のトレーニング、微調整、評価が可能になります。Metaは「高品質で効率的な3D再構成アルゴリズムの開発が促進される」とコメントしています。
併せて、Metaはeコマース大手のShopifyとの提携を発表しました。両社は利用可能な3Dオブジェクトモデルの数を大幅に増やす計画です。
Shopifyとの提携の詳細は以下の通り:
1. Shopifyの参加マーチャントが提供する3Dアセットを活用
2. 今後数か月にわたって、7,000台以上のデジタルツインを利用可能に
3. 学術コンテストを通じて、再構築アルゴリズムの改善を目指す
Shopifyの製品リーダーであるMatt Koenig氏は、本提携について「高品質の3Dデジタル資産をよりアクセスしやすく、起業家が作成しやすくすることを目指しています」とコメントしています。
また、Shopifyのハイエンド家具業者であるArhaus Furnitureもこの研究活動に参加しています。Arhausのeコマースとデジタル担当上級副社長のSteve Bauer氏は「3Dテクノロジーは、家庭用家具業界の将来において貴重な場所を持っていると信じています」と述べ、この取り組みへの期待を表明しています。
「デジタルツインカタログ」のアクセスはこちらから可能です。
(参考)Meta


