10月15日に発売されたばかりの、新型VR/MRヘッドセットMeta Quest 3S。これからVRをはじめたい人には、ぴったりのデバイスと言えますが、どこをどう設定すれば快適に使いやすくなるのかは分かりにくいところ。
そこで、Meta Quest 3Sのセッティングでまずチェックしておきたい設定項目や便利機能を紹介します。なお、Meta Quest 3のユーザーでも設定自体は全く同じなので、参考にしてみてください。
目次
・PCとQuest 3Sを繋げる「Quest Link」の設定
・「プライバシーと安全」で念のためチェックしておきたい項目
・多すぎる通知はミュートにしておこう
・スクリーンショットを片手のコントローラーで撮影する方法&おすすめのカメラ設定
・気分に合わせたバーチャル環境の変更方法
・新モードを先取りできる「テスト機能」のおすすめは?
PCとQuest 3Sを繋げる「Quest Link」の設定
Meta Quest 3SとPCを接続し、Steamなどで公開されているVRゲームや「VRChat」などのメタバースにアクセスする公式方法が「Quest Link」です。初期状態ではオフとなっているので、メニュー画面の「設定」→「システム」→「Quest Link」に移動して、上記画面のボタンをオンにしておきましょう。すると「クイック設定」の画面に「Quest Link」が表示されます。
あとは、PC側で公式サイトから「Quest Link」のアプリをダウンロードしておきましょう(PC側に約10GBの容量が必要)。アプリを立ち上げ、諸々アカウントなどの設定を済ませたら、あとはType-Cケーブルでの接続か、Wi-Fiでの接続(Air Link)かを選択→ペアリングコードを入力し、準備完了です。より詳しい方法やPCの推奨スペックなどについては下記にまとめていますので、分からないところがあればチェックしてみてください。
「プライバシーと安全」で念のためチェックしておきたい項目
購入したら、ひとまず確認しておいた方がいいのが、プライバシー設定。自分がMeta Quest 3Sで何を遊んでいるかを、周囲のどの範囲にまで閲覧可能にするかが設定できるようになっています。デフォルト状態では「自分のみ」になっていますが、その設定のままになっているか、一度目を通したほうが良いでしょう。
メニュー画面の「設定」→「プライバシーと安全」→「共有範囲と公開設定」から変更可能です。特に、Metaアカウントを普段使っているInstagramやFacebookのアカウントと紐づけており、フレンドを多数登録している人ほど注意が必要です。
多すぎる通知はミュートにしておこう
Meta Quest 3Sを起動していると、MR体験中に結構な量の通知が飛んできます。色んなアプリの更新や実績解除などが通知されますが、特にMetaのメタバース「Meta Holizon Worlds」のおすすめワールド通知が多めです。MRで作業していたり、動画を楽しんでいるときに、通知が飛んでくると気が散るので、できれば「通知をミュート」で「深夜まで」を選択しておくのをおすすめします。
スクリーンショットを片手のコントローラーで撮影する方法&おすすめのカメラ設定
VR中に映っているものを撮影する「スクリーンショット機能」は、メニュー画面の「写真を撮る」からも選べますが、右手のコントローラーだけでも操作可能です。右手コントローラーのホームボタン(Metaのマークになっているボタン)を押しつつ、トリガーボタンを押すと、パシャっという音がして、撮影が完了。また、より長押しすると、録画になります。VRアプリを体験中に撮影するのには、少しコツが要りますが、慣れると色んな場面での記録を残せるようになります。他にも、スマートフォンにVR体験中の画面を映す「ミラーリング」機能を使って、撮影や収録をする方法もあります。
また、撮影した画像や映像は基本的に正方形ですが、設定画面で、横長、縦長のアスペクト比も選択可能です(「設定」→「システム」→「カメラ」から調整可能。フレームレートはビットレートもある程度は調整できます)。それでも細かな調整はできないので、後ほどPCやスマホアプリでトリミングするといった対応が必要になることもあります。
撮ったスクリーンショットをスマホで確認したい場合、Meta Horizonスマホアプリにて、プロフィールのメニューアイコン→「ギャラリ」ーから確認やダウンロードが可能です。PCに移したい場合、Meta QuestとPCをケーブルで接続し、内部共有ストレージの「Oculus」→「Screenshot」フォルダに画像があります。
気分に合わせたバーチャル環境の変更方法
・パススルー(MRモード)で周囲の現実の環境を見ながら、作業したり、コンテンツを楽しんだりするのもおすすめですが、完全にVRモードに入る「バーチャル環境」を選択すれば、より作業に集中しやすくなります。「設定」→「パーソナライゼーション」→「バーチャル環境」から、好きな空間を選べます。砂漠や和室、宇宙空間など様々なシチュエーションがあるので、気分に合わせて色々選んでみてください。
新モードを先取りできる「テスト機能」のおすすめは?
「設定」→「試験中」→「テスト機能」で、まだ正式実装されてない機能を試せます。中にはゲーム設定などに影響を与えるものもあるので、使用には注意が必要ですが、便利な機能が多数そろっています。用途にあわせてオンにすると良いでしょう。
VRアプリを起動中にユニバーサルメニューとブラウザを使える「シームレスなマルチタスク」を使えば、VRゲームを起動しながら動画を観たり、攻略情報を確認できます。
他にも「外部マイク」「手首のMetaボタン」「Wi-FiのQRコードオプション」などの機能もおすすめです。「寝転がって使用」は、体験するコンテンツによっては見え方に影響を及ぼすので、シチュエーションにあわせて使い分けたほうがよいでしょう。