進学や就職など、春には多くの人たちが新生活を迎えます。新しい季節は外出して気分をリフレッシュ……したいところですが、このご時世では気軽に外で遊ぶのが難しいかもしれません。
そんな時におすすめしたいのが、VRヘッドセット「Meta Quest 2」で遊べるVRコンテンツ。最近テレビやCMで知り、気になっている人もいるでしょう。これさえあれば、自宅を映画館にしたり、地球の裏側を旅行したり、友人とスポーツで遊んだりと、自宅でも外に出たかのような充実感が味わえます。
今回の記事では「VRで外に出てみた」をテーマに、おすすめできる4つのタイトルをピックアップします。
Meta Quest 2とは?
「Meta Quest 2」は、Meta社開発のVRヘッドセットです。ヘッドセット本体を頭に装着して、コントローラーを両手に握れば、バーチャル世界を自由に体験可能! PCやゲーム機に接続しなくてもすぐに起動でき、体を動かせば360度景色を見渡せます。自分の手をバーチャル空間に反映して、剣や銃を握ったり、人とハイタッチしたりもできます。
コンテンツの種類は幅広く、1人で遊べるゲームだけでなく、家族や友人と一緒に集まってワイワイ楽しめるパーティ要素の強い作品も多くそろっています。もちろんリズムアクションやホラー、バトルものなど、歯ごたえのある難易度で何度でも挑戦したくなるような本格作品も充実しています。
The Climb 2
おすすめポイント3つ!
・ロープなしのクライミングを体感!
・緊張の連続となる険しいコースに挑戦しよう!
・山を登った先には、美しい絶景が待っている!
どんなゲーム?
「今まで見たことのないような景色を見たい!」そんな、あなたには「The Climb 2」がおすすめです。
本作は両手だけで高い山の崖をよじ登っていくVRクライミングゲームです。コントローラー左右のトリガーボタンで岩壁をホールドしながら頂上を目指します。実際に手を動かしながら進む直感的な操作となっており、クライミングをやったことのない人はもちろん、VR初心者も気軽に楽しめるタイトルとなっています。
挑戦できるステージは湾岸や渓谷、雪山などに加えて、高層ビルといった変わり種もあります。そしてアップデートにより、アスレチック要素の高いコースがいくつも用意された「フリースタイル」も登場しました。それぞれのコースは登頂ルートや難易度によって全く違った様子となっており、何度でも挑戦できます。
体験してみた!
Meta Quest 2が手元に無ければ、絶対に体験しなかったであろうフリークライミング。ロープなどは一切なく、自分の指を頼りに険しい崖を登る体験は強烈な印象を残しました。
振り向けば遠くそびえ立つ山々。横を見れば今にも崩れ落ちそうな断崖絶壁。そして足元を見下ろせば……いや、これはやめておきましょう。
頼りない小さな岩のくぼみを掴んでクライミングしていく本作では、左右の手それぞれにスタミナの概念があります。片手で掴まったまま休んでいると、奈落の底に真っ逆さま。また場所によっては腕を上げてしっかりと掴む必要があり、意外と体力や集中力を使います。
クライミング中は滑り止めのチョークを手に吹きかけながら、両手を岩から離してジャンプしたり、ワイヤーを滑り降りたりしながら、岩肌をガシガシと進んでいきます。ヒラヒラと飛ぶ蝶や、岩の隙間からのぞき込む小動物に癒やされることもありますが、クライミングしている間は緊張の連続。数メートル先の岩壁へジャンプしなくてはならない場面では「嘘でしょ!?」と声を出してしまいました。
しかし、自分の力で頂上に辿り着いたときの達成感は格別。緊張から解き放たれ、絶景とともにほっと一息つくことができました。家にいても、こんな最高の体験ができるのはとても贅沢ですね。
タイトル |
The Climb 2 |
プレイ人数 |
シングルプレイ |
価格(税込) |
2,990円 |
販売 |
FitXR
おすすめポイント3つ!
・BOX、HiiT、Danceといったメニューを体験!
・音楽に合わせて、楽しく身体を動かせる!
・マルチプレイで友人や家族と一緒にチャレンジ!
どんなゲーム?
自宅にいてもしっかりと身体を動かしてリフレッシュしたいあなたには、「FitXR」がおすすめ。BOX(ボクシング)、HiiT、Danceといったメニューが用意され、初心者から上級者までゲーム感覚でスポーツを楽しめます。
クリア後には結果が記録されるので、これまでのデータの振り返りも可能です。さらにマルチプレイでは、自分と友達6人(全員で7人)で一箇所のルームに集まり、ワイワイ楽しみながら挑戦できます。
ダウンロードは無料で、サブスクリプションとして月額9.99ドル(月額約1,150円)のプランが用意されています。各コースのお試しができる他、全コースを1週間体験できるプランがあるので、まずはどんなメニューが用意されているのかを試してみるのがおすすめです。日本からも購入可能です。
体験してみた!
気合を入れてプレイしてみましたが、終わった後には全身が熱くなりました。初心者コースではBOXや、ダンス、HIITをそれぞれ10分ほど体験できます。動作も激しめですが、音声ガイドのおかげで何とかついていけました。
「BOX」では、正面から飛んでくるバルーンを左右の拳でパンチ! 途中にはアッパーやフック、バーを避ける動きが混ざり、定期的に体の向きを切り替えながら進めていきます。パンチもただ腕を伸ばせばいいのではなく、スピードがちゃんと反映されています。しっかりとパンチを打てば気持ちよくエフェクトが出るので、無意識に高得点を狙ってしまいました。
「ダンス」は手足を伸ばしながら、正面のトレーナーの動きを真似していく内容となっています。シンプルながら直感的に動けるのがポイントで、流れてくるBGMも踊りやすいものになっています。リズムに乗って楽しく踊れば、気分も晴れやかです。
「HIIT」では正面に次々とバルーンが出現するので、腕や体を上下左右に移動させながら次々叩いていくものとなっています。初めてやった時はテンポよくこなすのが難しく、なかなか思うようにいきませんでしたが、かなりのやり応えがあるので、ついつい時間を忘れて熱中してしまいます。
楽曲にはポップソングメドレーのようなものもあり、楽しみながら身体を動かせることに重点が置かれている印象でした。場所も晴れ晴れとした野外や雰囲気のよいジムなども変えられ、その日の気分に合わせて変えられます。外出用の準備をせずともMeta Quest 2を装着するだけで、すぐにはじめられる気軽さもグッドです。
タイトル |
FitXR |
プレイ人数 |
シングルプレイ、マルチプレイ |
価格(税込) |
無料、サブスクリプションあり |
販売 |
Vader Immortal
おすすめポイント3つ!
・「スター・ウォーズ」の主人公になれる!
・ライトセイバーで襲いかかる敵をめった斬り!
・あのダース・ベイダー卿が目の前に
どんなゲーム?
せっかくVRで遊ぶなら「映画の世界に入って行くような臨場感のある体験をしたい!」と思っている人も多いはず。そんなあなたは「Vader Immortal」をぜひプレイしてください!
本作は、人気SF映画シリーズ「スター・ウォーズ」を原作としたVRアクションアドベンチャーです。辺境の惑星「ムスタファー」へと連行されたあなたが、ライトセーバーとフォースの力を駆使してダース・ベイダーに挑む、まさに映画級のVRタイトルとなっています。
ゲーム中では、ライトセーバーを実際に振りながら学ぶ機会があり、実戦ではその力を駆使してストーム・トルーパーやドロイドたちと戦えます。本編のストーリーモードだけでなく、ライトセーバー戦にフォーカスした「ライトセーバー道場」モードもあり、スター・ウォーズの世界にどっぷりと浸れるでしょう。
体験してみた!
目の前に広がるのは子供の頃に夢見たスター・ウォーズの世界。用途の分からない計器が並んだスターシップに乗っていたかと思えば、大型戦艦スター・デストロイヤーに捕捉され、早くも危機が訪れます。
すぐさま帝国軍に捕まり、尋問の最中にダース・ベイダーが登場! 実物を目の前にすると、その立ち姿と不気味な呼吸音に圧倒されてしまいます。渡された怪しい箱を開けさせられると、何やらベイダー卿もご満悦の様子。物語の鍵を握るのはプレイヤー自身のようで、自分が「スター・ウォーズ」の主人公になったことを実感させられます。もちろんこのあとは、お約束の脱走劇。細いパイプを掴んで外壁を登ったり、ベイダー卿の会話をこっそり聞き耳を立てたり………。
何よりもスター・ウォーズの世界に来たことを実感させてくれるのが、ライトセーバー戦です。脱出の途中でライトセーバーを手にすると、ドロイドとの訓練が始まります。まばゆく光る剣は、振るたびに音を上げながら震え、ドロイドをめった斬り! 子供の頃、学校の帰り道にライトセーバー戦のごっこ遊びをしていましたが、そのライトセーバーがまぎれもなく目の前にあるのです。
そして迎える、ストーム・トルーパーたちとの戦い。放たれたレーザーをライトセーバーで弾き返しながら次々と打ち倒していきます。その活躍ぶりは、まるで映画の中のジェダイになったかのようでした。その後、ダース・ベイダー卿と意外な形で対峙し……?
Vader Immortalシリーズは全3エピソードとなっており、話も連続しているので、まずはエピソードIから始めるのがベスト。エピソードIが楽しめたならエピソードII、エピソードIIIもきっとプレイしたくなるはずです。“遠い昔、はるかかなたの銀河系”ではなく、あなたの部屋がスター・ウォーズの舞台となるのです!
タイトル |
Vader Immortal |
プレイ人数 |
シングルプレイ |
価格(税込) |
各エピソード 990円 |
販売 |
Blade & Sorcery: Nomad
おすすめポイント3つ!
・物理演算がリアルなファンタジー世界
・さまざまな武器や魔法が使える
・試行錯誤が楽しい! 手応えのある戦闘
どんなゲーム?
「ゲームの世界に入れるなら、ファンタジーの世界に行ってみたい!」そう思うあなたにピッタリなのが「Blade & Sorcery: Nomad」です。中世ファンタジーサンドボックスである本作は、物理エンジンによるリアリティの高い戦闘が大きな特徴となってます。
ゲームではサンドボックスダンジョンやアリーナが用意され、襲いかかってくる敵を武器や魔法で返り討ちにしていきます。彼らに立ち向かうために用意されたのは、数百にも登る多種多様な武器。武器にはずっしりとした重さがあり、まるで本当に武器を扱っているような手応えが感じられます。
さらに魔法は火・雷・重力の3種類あり、敵に向かって解き放つだけでなく、武器にエンチャントも可能。ボタンひとつで戦闘中の時間をスローモーション化するシステムもあり、多数の敵に対しても勇敢に立ち向かえます。
体験してみた!
武器に重さを感じる。
このゲームの最初の感想はこれでした。手を離せば足元に落下し、壁に当てれば実際に当たったような感覚に陥る。もちろん実際に持っているのはMeta Quest 2のコントローラー。なのに、まるでファンタジーの世界に入ってしまったかのようなリアルな感覚がありました。
武器の重さだけに留まらず、弓を引けば弦がしなり、襲いかかる悪漢たちを剣で突けば刺さり、重力の魔法で物体をふっ飛ばすことすらできます。とにかく触っていて気持ちいいんです。ボタンひとつで剣を振る一般的なRPGにはない独自の楽しさがありました。
また、サンドボックスゲームということもあり、プレイヤーの気の向くままにいろんなことを試せるのも魅力。キャラクターメイク後はホームエリアからゲームが始まりますが、置かれた本から武器を自由に選んだり、壁に貼られたマップからダンジョンやアリーナに向かったりすることができます。
サバイバルやダンジョンでは敵と戦っていくことになりますが、そっと移動して後ろから暗殺したり、攻撃を盾で弾いて反撃したりが可能。さらに武器の斬る速度が威力に反映されるので、上手くいけば一撃必殺になることも。
一方で、物理エンジンは楽しさだけでなく戦いの緊張感も生み出しており、敵は武器や盾でこちらの攻撃を弾き、隙きを見て襲いかかってきます。操作感にクセがあり最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、どうすれば上手く戦えるかの試行錯誤もまた本作の醍醐味となっています。日本のファンタジー好きにも刺さるゲームです!
タイトル |
Blade & Sorcery: Nomad |
プレイ人数 |
シングルプレイ |
価格(税込) |
2,208円 |
販売 |
家電量販店などで販売中
ここまで色々な遊び方を紹介してきたMeta Quest 2は全国の正規販売パートナーで販売中です。本格的なVRを体験ができるこのデバイスは価格も3万円台から。PCとつなぐハイエンドなVRと比べても体験自体は遜色なく、一体型は圧倒的にすぐ遊べて手軽です。(ちなみに、スペックを満たすゲーミングPCさえ持っていれば有線・無線でPCに接続してPC向けのハイエンドなVRゲームを遊ぶこともできます)
購入サイトはこちら。
Amazonでの購入はこちら。
製品名 |
Meta Quest 2 |
価格(税込) |
128GB:37,180円(税込) |
正規販売店パートナー |
Amazon、ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、ヤマダデンキ、ECカレント、TSUKUMO、ベスト電器、ヨドバシカメラ |
販売サイト |
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