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企業動向 2024.09.13

Meta CTO、「グラス型MRデバイス」を開発していることを明かす 9月末の開発者会議に注目

MetaのCTO、アンドリュー・ボズワース氏が、同社が「グラス型MRデバイス」の開発に取り組んでいることを明らかにしました。現在Metaは、現実世界とバーチャルな世界を融合したMixed Realityを実現するためにヘッドセット型のMRデバイス「Meta Quest 3」を開発・販売していますが、将来的には眼鏡に近い、小型・軽量なデバイスとなる方向性を示唆しています。

ボズワース氏はInstagramのQ&Aセッションで、具体的な発売時期は明かさなかったものの、「グラス型のMRヘッドセットがスマートフォンを駆逐するとは思いません。しかし、将来的には拡張現実(AR)技術がそれを実現する可能性があり、我々はそれにも取り組んでいます」と述べています。この発言から、は「グラス型MRデバイス」がQuest 3やApple Vision Proのようにカメラを通して現実空間を見るビデオパススルー型のデバイスなのか、まさに眼鏡のように透明なレンズにバーチャルなものを重畳させる透過型のデバイスなのか具体的な情報は分かりません。

この発表に先立つ米テックメディアThe Informationの報道によると、Metaは「Puffin」というコードネームで、「大きめの眼鏡」のような形状のMRデバイスを開発中で、早ければ2027年にリリースされる可能性があるとされています。このデバイスは、パンケーキレンズを採用し、「外部処理パックとバッテリー」を備えることで、ユーザーの頭部にかかる重量を軽減する設計になっているとのことです。


(Metaが展開しているグラス型デバイスRay-Ban Meta(2023)はARやMRといった機能は非搭載)

ボズワース氏は2024年9月25日(日本時間26日)に開催予定のConnect 2024で「画期的な」AR関連の発表があることを予告しています。「ARに関する発表は非常に革新的なものになるでしょう。すでに少しヒントを出していますが、人々が実際に体験し始めたとき、多くの人々の注目を集めることになると思います」とボズワース氏は述べています。

Connect 2024では、これらのAR関連の発表に加えて、Quest 3Sと呼ばれる次世代の手頃な価格のヘッドセットについても情報が公開される可能性が高いと見られています。また、ASUS、Lenovo、Xboxなどのパートナー企業が開発中のHorizonOSを搭載したQuest類似のサードパーティー製ヘッドセットについても、新たな情報が期待されます。

(参考)Road to VR

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