Meta社のCTOアンドリュー・ボズワース氏は、リリースが遅れているMeta Quest 3向けのARシステム「Augments(feature)」の現在の開発状況について説明を行いました。
「Augments」は、2023年に発表されたデベロッパー側がQuest 3向けの“ミニARアプリ”を制作できるフレームワークです。現在のQuest 3向けARコンテンツとは異なり、上記画像のように複数のARアプリを同時に展開できると説明されていました。
ボズワース氏は、自身のインスタグラム上で、開発当初の「Augments」はMeta社の目標を下回る完成度だったとコメント。そのため、ゼロからの再開発を決断したと説明しました。
私たちは1月に(「Augments」を)テストし、その機能が十分ではないと判断しました。システム・アーキテクチャは、私たちが考えていたようなパフォーマンスを発揮できなかったのです。
そこで私たちは、初心に戻るということを決断しました。これは(テストシステムとは)完全に異なる技術的なアーキテクチャの開発に繋がることを意味していました。ゼロからのスタートになることは理解していましたが、理想を実現するためにシステムに大きな変更を加えました。自分たちが期待に届かないものをリリースしたくはないからです。
再開発を決断したことで(「Augments」のリリースには)予定よりも長い時間が必要になっています。それでもこの決断は、正しいものだったと考えています。
ボズワース氏は2006年にフェイスブック(当時)に入社。「ボズ」の愛称で呼ばれています。以降15年以上、同社で勤務。自身のインスタグラムで、定期的にQ&A;セッションを行っており、過去にはQuest 2とMeta Quest Proに先行実装された“寝そべりモード”をMeta Quest 3にも導入することをInstagramで明言するなど、ユーザーの疑問に回答(あるいは、ほのめかし)をすることもあります。
(参考)Road to VR
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