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Magic Leap 2018.08.26

海外でMagic Leap Oneの分解レポートが公開

デバイスの分解方法などを紹介するiFixitが、8月8日に販売・出荷を開始したMagic Leap One Creator’s Editionの分解レポートを公開しています。

Magic Leapは製品に関する情報をほとんど公開しないまま、合計23億ドル(約2,550億円)以上を資金調達し注目を集めてきました。3Dモデルなどが現実に存在しているかのように見せる、という2,295ドルのハイスペックなデバイス「Magic Leap One」がどのような構造になっているか、iFixitの動画を紹介していきます。また分解の技術的な考察については動画及びiFixitのレポート記事(英語)に詳しく掲載されています。

2,295ドルのデバイスを徹底的に分解

バンドと顔に接する部分を取り外すと、アイトラッキングに用いるIR(赤外線)エミッターが見えます。IRエミッターは個別にコントロール可能でなく、1つにまとめられています。レンズ部分についてiFixitは「驚くほど作りが粗い(ugly)」と感想を述べています。エッジの黒色の部分は手塗りのようも見えます。

レンズからIRエミッターを外すと、アイトラッキング用の4つのIRカメラがフィルター部分に取り付けられています。カメラは片目につき1箇所のみです。

分解結果を元にiFixitはMagic Leapの光学系についても考察しています。


iFixitはプロセッサとバッテリーを内蔵した「Lightpack」も分解しています。基板上の部品では、ヒートシンクなど接着剤で止められている物もあります。

Lightpackには、NVIDIAのプロセッサ、サムスンのDRAM、そしてバッテリーなどが搭載されています。バッテリーを取り出すためには、まずこれらの基板を取り外さなければいけません。バッテリー交換ということを想定していない作りだと考えられます。

iFixitの総括としては、「製品自体は高額な作りで、製品耐用期間は厳密に調整がきくように設計されているが、より耐用性を高める、といった視点が欠け、短命な製品である」と指摘しています。

Magic Leap Oneの実機体験はこちらで紹介しています。

(参考)iFixit


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