LGエレクトロニクスは、米国ラスベガスで開催中のCES2026にて、AIとディスプレイ技術を融合させた次世代モビリティソリューションを発表しました。このソリューションは、車のフロントガラスそのものを巨大な「XRディスプレイ」へと変貌させる透明OLED技術と、搭乗者の文脈を読み取るAIの連携を中心にしたものです。単なる移動手段を超え、モビリティが「没入型体験スペース」へと進化する未来を提示しています。
これまで運転支援情報は、ヘッドアップディスプレイ(HUD)としてフロントガラスの一部の領域に投影されるのが一般的でした。しかし、LGが今回提示した「Mobility Display Solution」は、フロントガラス全体に透明OLEDパネルを採用するというアプローチをとっています。
この技術により、フロントガラスは透明度を保ちながら高解像度のスクリーンとして機能します。ドライバーの視界にある現実の風景に対し、ナビゲーションの矢印や周辺施設情報(POI)、交通状況などを直接重ね合わせて表示することが可能です。
また、完全自動運転中はフロントガラス越しに見える風景をバーチャルな表現に置き換える没入体験も可能になっていく未来の機能を紹介しました。
LGの次世代ディスプレイ体験を裏側で支えるのが、LGが「Affectionate Intelligence(愛情深い知能)」と呼ぶAIコンセプトに基づく「Automotive Vision Solution」です。
車内に設置されたカメラとセンサーが、ドライバーや同乗者の挙動をリアルタイムで解析。従来の居眠り検知や注意力散漫の警告といった安全機能に加え、AIを活用した高度なジェスチャー認識機能が備わっています。
車両がソフトウェアによって機能拡張され続ける「SDV(Software Defined Vehicle)」時代において、車内は単なる座席から「第三の生活空間」へと変化していきます。
LGの「Mobility Display Solution」では、個人の嗜好を学習したAIが最適なコンテンツをレコメンドし、透明OLEDを通じて遅延のないリッチなエンターテインメント体験を提供します。
(参考)LG プレスリリース
