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VR/ARによる新しいジャーナリズム コンテストに全世界からアイデア集まる

VR(バーチャル・リアリティ)やAR(拡張現実)を活用した没入型ジャーナリズムのプロジェクトを対象としたコンテストthe 2018 Journalism 360 Challengeが開催されました。「ジャーナリズムの分野で没入型ストーリー・テリングを発展させるための方法」テーマが与えられ、世界各国から400以上の応募の中から11のプロジェクトが選ばれました。各受賞者には、初期段階の作品アイデアを制作するために4,600ドルから2万ドルの賞金が授与されます。

Journalism 360 Challengeは、グーグルニュースイニシアティブと投資基金のジョン・S・アンド・ジェームズ・L・ナイト財団およびOnline News Associationが共同で開催するコンテストです。今年2年目となる本コンテストは、没入型ストーリー・テリング(immersive storytelling)と呼ばれる新しい技法を研究し共有して企業や個人を支援する目的でスタートしました。

ジョン・S・アンド・ジェームズ・L・ナイト財団でディレクターを務めるPaul Cheung氏は、今回応募があったプロジェクトについて次のように話しています。

それぞれのプロジェクトは、没入型ストーリー・テリングの新しい技法やモデルを発展することに焦点をあてています。今回受賞したプロジェクトでは、新しい報道方法や視聴者参加型のテクニックを導入して、報道機関や記者達に提供することによってジャーナリズム全体を発展させると考えています。

また、Journalism 360のDirectorであるLaura Hertzfeld氏は、没入型ストーリー・テリングを活用するジャーナリズムに対しての展望を語っています。

今年のコンテストに応募されたプロジェクトは多種多様です。2017年のコンテスト優勝者からアイデアを得たという声もあり、今後のジャーナリズムに対して希望的な見通しが立っています。また、ジャーナリストがそれぞれのコミュニティの中で、情報を伝えるために没入型技術を活用する方法を教え合う姿を見られることを、とても嬉しく思います。

the 2018 Journalism 360 Challenge受賞作品一覧


プロジェクト名:Alone: No Badge, No Backup
制作:Anchorage Daily News
賞金:$4,600
制作指揮:Kyle Hopkins氏、アラスカ州アンカレッジ
内容:このプロジェクトはある村の生活を360度撮影するというものです。撮影場所となる村は、警察が駐在しておらず、助けを呼ぶためには飛行機に乗るしか手段のないアラスカの小さな村です。

プロジェクト名:AR for Field Production Journalists
制作:PBS NewsHour
賞金:$20,000
制作指揮:Travis Daub氏、バージニア州シャーリントン
内容:このプロジェクトは、現場で活躍するジャーナリストに、素材データとしての3Dアセットの収集や作成方法について研修を行います。また、他メディアに対してはARを用いた報道方法を支援します。

プロジェクト名:Changing Same: The Untitled Racial Justice Project
制作:Changing Same Collaborative LLC
賞金:$20,000
制作指揮:Michèle Stephenson氏、ニューヨーク
内容:このプロジェクトでは、ルームスケールのVR体験を通して、時空を旅しながら、アメリカで起こった歴史的テロ事件を目の前で見ているかのような体験をユーザーに提供します。

プロジェクト名:Home With Our Stories
制作:Lauren McCarthy
賞金:$20,000
制作指揮:Lauren McCarthy氏、ロサンゼルス
内容:このプロジェクトでは、リモートで報道に活用するツールとしてスマートホームデバイスの可能性を追求します。スマートホームデバイスが代替機になれば、インタビューを行うときにモニターや機器などを個人宅に持ち込む必要がなくなり、より親密な環境を作り上げることができます。

プロジェクト名:Interdimensional Audio Editor
制作:Datavized Technologies
賞金:$20,000
制作指揮:Hugh McGrory氏、ニューヨーク
内容:Interdimensional Audio Editor(多次元オーディオエディター)は、直観的な操作で素早く簡単に音源を、ステレオ(2D)サウンドのほか、VRやAR、Mixed Reality(MR)に対応する3Dサウンドに変換することができます。

プロジェクト名:Immersive Visualizations: A User’s Point of View
制作:Nathan Griffiths
賞金:$20,000
制作指揮:Nathan Griffiths、カナダ・バンクーバー
内容:このプロジェクトは、一般ユーザーを対象に没入型映像の有効性を研究します。

プロジェクト名:The Next Louisville: Youth Voices
制作:Louisville Public Media
賞金:$10,000
制作指揮:Erica Peterson氏、ケンタッキー州ルイビル
内容:このプロジェクトでは、VRやオーディオダイアリー、没入型ストーリーテリングを活用してラジオやWebコンテンツを制作します。この取り組みで、地域で生活する青少年達の経験を取り上げて、彼らの挑戦や課題への解決策を発見していきます。

プロジェクト名:Site-Specific Immersive Audio Stories
制作:Future Projects Media
賞金:$20,000
制作指揮:Josephine Holtzman、ニューヨーク
内容:このプロジェクトでは、シミュレーターを使用し現実に忠実な3D録音方法であるバイノーラル録音を活用し、 特定の場所に対する没入型オーディオストーリーを開発します。

プロジェクト名:Spot the Surveillance
制作:Electronic Frontier Foundation
賞金:$20,000
制作指揮:Laura Schatzkin氏、サンフランシスコ
内容:このプロジェクトは、世界各地の公共スペースに潜り込むプライバシー侵害の技術を、没入型VRで体験することができます。

プロジェクト名:Visualising Health and Science News with Augmented Reality
制作:NYC Media Lab and The Associated Press
賞金:$20,000
制作指揮:Erica Matsumoto氏 Darrell Allen氏、ニューヨーク
内容:このプロジェクトでは、大学院生のデザイナーチームとAR開発者とともに、宇宙や気候変動、薬品などをテーマとするAR技術を使ったニュース配信のプロトタイプを開発します。

プロジェクト名:Volum: A Volumetric Video Field Kit
制作:Gisa
賞金:$20,000
制作指揮:Trevor Snapp氏、ケニア・ナイロビ
内容:「Volume」は世界中のクリエイターがVolumetricビデオを手ごろな価格で作成することを可能にするツールです。Volumetricとは特定の被写体を360度の方向から撮影し、立体的な映像を作りだす技術です。このプロジェクトでは、南アフリカのストーリーテラーと協力してオープンソースキットを開発します。

(参考)
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この記事を書いた人

MIE

滞在先の韓国でVR/ARを体験しその世界に魅了されました。機会をみつけてVR/AR体験を楽しんでいます。Instagram:@happieta

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