Appleは2017年9月にiOS向けAR(拡張現実)機能「ARKit」をリリースしました。それから2ヶ月ほどが経過し、現実に色々なものを置くことのできる多くのARアプリがリリースされています。「iPhone 6S」以降のiPhone端末などで体験できるため、色々なARを気軽に楽しめるようになりました。
ARで家具を試し置きしてそのまま購入できる『IKEA Place』や、積み木を重ねるような気分で3Dモデルが作成できる『Makebox AR』など、大手企業のアプリから独特な機能を持ったアプリなどがAppStoreでダウンロードできます。
この記事では、多くのARアプリの中から、特に体験しておきたいアプリについて紹介します。どれもARの魅力を存分に体感できるものです。ARアプリに対応するiOS機種については、下記記事に記載しています。
なお、「ARでは何ができるのか、日常の何が変わるのか?」というより詳しい部分を知りたい人は、下記の参考記事がおすすめです。
・参考記事
iPhoneでARアプリを楽しむ方法は?おすすめアプリも紹介
AR活用事例7選 ビジネスから身近な「便利」まで
iPhone/iPadで使えるようになるAR機能でできること
目次
アメミル
Holo
World Brush
AR MeasureKit
IKEA Place
Sketchfab
Magic Sudoku
Zombie Gunship Revenant AR
Stack AR
AR Runner
アメミル
天気予報を表示できるお天気アプリの一つ。最大周囲10kmの天気情報を分かりやすく表示します。AR対応の機能としては、上空からの目線で、どこでどのくらい雨が降っているかを視覚的に把握できる「サテライトアイ」が使用できます。
非ARの機能として、雨雲の接近具合によって空の色を変えて、天気の変化をわかりやすく表示できる機能や、雨の接近を通知して動画で見られる機能、2D画面で天気を表示する機能もあるため、通常のお天気アプリとしても利用できます。なおAppleWatchでも使えるのが人気でもあります(その場合、AR機能は使用不可)。一部、ユーザーからの反応として、ARが機種によって使えないなどのレビューも寄せられています。
※2017/11/14追記:AR対応機能に関する説明を修正いたしました。
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Holo
登録された3DモデルをAR表示することができるアプリ。人や動物など300以上の3Dモデルが登録されており、選んでいるだけで楽しめるほどの量です。可愛い猫や犬などの癒し系3Dモデルから、ゾンビやモンスターなどの恐怖系3Dモデル、不思議なダンスを踊る女性など様々な3Dモデルがカタログに登録されています。
しかし、それらを配置すると勝手に動き出すため、ゾンビなどを配置する際は気を引き締めてから行いましょう。3Dモデルを配置したあとで写真を撮ったり、動画にして残すこともできます。毎週新しい3Dモデルが配信されていくため、何度も開きたくなるアプリです。ただし、3Dモデルは一体しか配置できないため、たくさんの動物に囲まれる体験はできません。「ARはこういうものだ」という説明にも便利なアプリであるため、初心者にもオススメです。
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World Brush
AR機能を利用して、現実空間に絵が描けるペイントツール。被写体に絵をかいて、そこで記念撮影ができるなど、人気カメラアプリ『Snow』などと同じ使い方ができます。
違いは人間の顔だけでなく、風景などにもペイントできるのが特徴です。空間に絵が描けるため、横に回り込んでも立体的に表示されているのがARらしさを物語ります。ペンの色を変えたりして自分の好きな絵を描いてみましょう。綺麗に描けるようになるには少し練習が必要ですが、それでも簡単なARペイントツールとして人気を誇っています。描いた絵は動画や写真にして残すこともできます。
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AR MeasureKit
ARで長さを測れるメジャーアプリ。ものさしがない環境でもスマートフォンさえあればすぐに長さを測ることができます。直線だけでなく、曲線や立体の辺の長さを測ることもできます。水平や垂直かどうかも確かめられるため、1つのアプリでいくつもの機能を持っています。また、手が届かない場所でも測れるのも魅力的です。
ただし、精度にはまだ問題があるため数センチの誤差は発生するので気をつけましょう。ARアプリのなかでも一番簡単に試せるツールで、かつ使用用途が分かりやすいため、今後、便利になることを期待したいです。
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IKEA Place
家具などの販売を手掛けるIKEAが配信しているARインテリアアプリ。IKEAで実際に販売している家具をそのままの大きさで現実空間に配置できます。ARで表示される家具を自室の好きな場所に置けるため、サイズや色などが自分の部屋にあっているかを確かめられます。
実際に店舗に行って大きさなどを確認しなくてもいいのが非常に便利な点です。配置した家具はそのままアプリからオンラインストアで購入することもできます。オンラインで購入するときにサイズや雰囲気が分からないといった欠点を解消してくれます。「ARが買い物を変える」といった未来を見せてくれるようなコンテンツです。
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Sketchfab
3Dモデルの投稿サイトであるSketchfabはAR機能に対応しており、投稿されているモデルを現実空間に映して表示できます。約200万モデルという非常に多くの作品がリリースされている作品であるため、お気に入りの作品を探すだけでも一苦労です。選択したモデルは拡大縮小したりして様々な方向から眺められる。
アニメーションが登録されたモデルならば、そのまま動き出すため、見ているだけでも飽きません。モデルはクリエイターが登録していくため毎日増えていきます。またVR機能にも対応しており、ARとVRの両方で楽しめる珍しいアプリです。
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Magic Sudoku
有名なパズルゲームである「数独」が数秒で解けるARアプリ。アプリを開いて数独のシートにスマートフォンのカメラをかざすだけで簡単に試すことができます。解いた回答はARでシートに重ねて表示されます。もとの数字と答えは別の色で表示されているので、見やすいのもポイントです。
数独の回答ツールは他にもありますが、数字を入力するなど手間がかかりました。ARでその手間を省いているのはユーザーとしては非常に嬉しいです。パズルを楽しみたい人には邪道なツールではありますが、ARをカンニングツールとして利用する日ももうすぐそこまで来ているのかもしれません(?)。しかし悪用は厳禁です。
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Zombie Gunship Revenant AR
押し寄せてくるゾンビたちから基地を守るディフェンスゲーム。海外を中心に人気のスマートフォンゲームの『Zombie Gunship: Gun Down Zombies』を開発した会社のゲームで、その名残を受けているゲームでもあります。
ARゲームならではの操作として、スマートフォンを動かしながら回り込んだり、近づいてすぐそばでゾンビを見たりすることもできます。目の前の机の上がすぐに戦場になり、ARゲームを友人に説明するには非常にお勧めです。ARでステージを見下ろす視点をヘリからの視点ととらえる手法もARらしいです。
武器のアップグレードもでき、敵の種類もあるため飽きずに長時間プレイできるゲームでもあります。ミサイルなどが爆発する様子はスマートフォンアプリでありながら迫力満点です。
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Stack AR
Stack ARは次々と四角い箱を積み重ねていくゲーム。移動する箱をタイミングよく重ねていくのですが、きちんと乗っていない部分は切り取られていきます。そのためミスをすればするほど土台が小さくなっていき、載せられなくなったらゲームオーバーとなります。
倒れたりはしないのでジェンガのようにハラハラはしませんが、それでも集中力が必要となります。目の前に箱がどんどん積みあがっていく様子を楽しめるのはまさにARならでは。AppStoreのフリーダウンロードランキングで一位を獲得するなど人気の高いアプリでもあります。
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AR Runner
ARで表示された目標地点を移動していくARウォークゲーム。制限時間内にできる限りの表示された目標を移動していきます。他にも決められた目標をいかに早く回れるタイムアタックモードもあります。
また、敵を避けながら移動する一人鬼ごっこのようなモードもあります。オンラインランキングでタイムを競う機能もあり、世界中のプレイヤーとスコアを競うこともできます。ローカルマルチプレイもあるため友達とも一緒に楽しみましょう。
空間の広さに合わせて「2×2」「4×4」「8×8」からステージの広さを選ぶことができるのもうれしいところです。スマートフォンアプリでありながら、ゲームをしつつ運動もできる珍しいアプリです。
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