2021年10月15日、HTCは一体型VRヘッドセット「VIVE Flow」を発表しました。価格は499ドル(約57,000円)。発表と同時に米国向け等の予約受付をスタートしていますが、記事掲載時点(2021年10月15日午前1時)のHTC日本公式Webサイトではリンク等が確認できず、日本向けの予約は開始されていない模様です。
なお、米国向けのHTC公式Webサイトでは、「VIVE Flow」を10月31日までに予約するとVIVE Flow用ケース、HTCのVRプラットフォーム「Viveport」の有料サブスクリプション「Viveport Infinity」の2ヶ月分クーポン、そして「厳選された7つのVRコンテンツ」が付属するとのこと。
スマートフォンとペアリングして使用、マインドフルネスに特化
「VIVE Flow」は主な用途として、瞑想や音楽鑑賞、ASMR等によるマインドフルネスやメンタルヘルスの回復を想定しています。AndroidスマートフォンとBluetoothでペアリングして使用し、ペアリングしたスマートフォンは「VIVE Flow」のコントローラーとして利用できます。発表時点の対応デバイスはAndroid(かつCPUがExynosでないもの)に限定されており、iOS(iPhone)には未対応です。
また、「VIVE Flow」は左右のレンズ別での度数調整機能を搭載。それぞれの眼で個別に度数を切り替えることができ、メガネを着用する必要がありません。ヘッドセットの前面にはインサイドアウトでの6DoFトラッキング用カメラが2基搭載されており、周囲の状況を確認するためのビデオパススルーがサポートされるとのこと。
なお「VIVE Flow」本体にはバッテリーが搭載されていないため、外部電源に接続して使用することが想定されています。
HTCは発表において、VIVE Flowのコンテンツは「生産性やメンタルヘルスの向上、脳トレーニング、そして軽いゲーム」に重点を置いているとコメントしています。
HTC「VIVE Flow」スペック表
ディスプレイ |
両眼解像度 横3200×縦1600(2.1インチLCD1600×1600×2枚) |
リフレッシュレート |
75Hz |
視野角 |
100° |
SoC |
Qualcomm XR1 |
RAM |
4GB |
ストレージ容量 |
64GB |
重量 |
189g(ケーブル込みで+50g) |
対応プラットフォーム |
Android P以上 |
カメラ |
6DoFトラッキング用カメラ×2基 |
オーディオ |
・空間オーディオ対応ステレオスピーカー ・ノイズキャンセル搭載デュアルマイクロフォン (※Bluetoothヘッドフォン対応) |
コネクティビティ |
・USB-C ・Wi-Fi ・Bluetooth 5.0 |
備考 |
・左右レンズ別に手動での焦度距離調整機能搭載 ・ホットスワップ可能(5分間) ・専用コントローラー等はなし(ペアリングしたスマートフォンで入力) ・単体ではバッテリーが搭載されていないため、外部電源必須 ・iOSならびにCPUがExynosのAndroidスマートフォン非対応 |
(参考) HTC 公式Webサイト