HPの最新VRヘッドセット「HP Reverb G2 Omnicept Edition」が、2021年5月発売と発表されました。価格は1,249ドル(約13万7,000円)。SDKのアップデートも発表され、ユーザーデータを取得する多機能を売りに、開発者・企業向け市場を狙います。
反応読み取りコンテンツ変化
HP Reverb G2 Omnicept Editionは、VRヘッドセット「HP Reverb G2」の上位版という位置づけです。2020年10月に公開されました。
その特長は、豊富なセンサーです。着用者の目の動きを追跡するアイトラッキング技術、心拍センサー、表情を読み取るフェイストラッキング機能を搭載。例えばVRトレーニングであれば、コンテンツに対するユーザーの反応を計測し、それに合わせて内容を変えることができます。こうしてトレーニングを、”個々人に十分に合わせた”より効果的なものにする、といった用途をHPは挙げています。
空間オーディオ対応も
これらに加え、今回機能面でのアップデートも発表されました。Omnicept SDK(開発者向けキット)の、空間オーディオ(Spatial Audio)対応です。より没入感を高める音響を実現します。SDKも5月にリリースされ、UnityとUnreal Engine双方をサポートします。
なおSDKの主たる機能(Coreプラン)は無料ですが、教育、開発者、エンタープライズ向けにはそれぞれレベニューシェアを含む有償プランが用意されています。
現行のReverb G2(日本円で税別59,800円)のおよそ2倍という価格設定からも分かるように、HP Reverb G2 Omnicept Editionは一般消費者ではなく、開発者や企業をターゲットとしています。正確な発売日は未発表ですが、米国では5月より公式サイトにて販売開始予定です。
「Mogura VR Store」では、ベースとなったHP Reverb G2を販売。ハンズオンレビューも行っています。