Meta(旧フェイスブック)が開発・提供するメタバース「Horizon Worlds」にて、クリエイターがバーチャルアイテムやエフェクトを販売し、収入を得るためのテストが開始されました。
Metaによれば、現在一部のクリエイターを対象として、自分のワールド内でアイテムやエフェクトの販売が可能に。現時点では、購入可能なユーザーはアメリカおよびカナダに住む18歳以上のユーザーに限られています。アメリカの参加者を対象としたクリエイターボーナスプログラムもテスト運用が開始されており、クリエイターの目標に向けた進捗に応じて、月末に支給されるプログラムになります。
テスト時点では、プラットフォーム手数料が総計47.5%に及ぶ
ただし、現時点では収益に対しては手数料が発生します。Road to VRによれば、「Horizon Worlds」での販売物には、VRプラットフォームを通じてアプリを販売する開発者に課されるのと同じ30%の手数料が発生し、さらに残りの金額に25%の手数料が発生すると報じています。つまり、収益のうち47.5%がMetaに、52.5%がクリエイターに渡ることになります。また、取引はMeta Questでログイン中のアカウントの支払情報を用いて行うことや、購入アイテムは購入したワールド内でのみ使用できることが明らかにされています。
「Horizon Worlds」におけるクリエイターをサポートする取り組みとしては、3月に発表されたプログラム「Builder Tracks」も挙げられます。「Horizon Worlds」も、メタバースとしてはUGC(User Generated Contents/ユーザー生成コンテンツ)を志向していることもあり、今回のクリエイター収益化テストも、コンテンツ拡充のための動きと推察されます。
(参考)Meta公式ブログ、Road to VR