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HoloLens 2018.06.28

机の上にタッチパネルが出現 HoloLensで実現する直感操作

Microsoft Researchの研究者グループは、マイクロソフトのMRデバイスHoloLensを使った新たなタッチ操作を開発しました。追加のデバイスなしに、タッチパネルを使うような直感的な操作を行えます。

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平面を検知してタッチパネルを呼び出し

「MRTouch」と名付けられたこの機能では、実際に存在する平面の上に、バーチャルなインターフェースを呼び出せます。操作の仕方はちょうどタッチパネルのようなものです。ユーザーが平面に近づくと、MRTouchが平面を検知し、インターフェースが表示できることをユーザーに教えます。ユーザーはサインに触れ、ドラッグ操作で実際の平面上にスタート画面をセット。タッチ操作でアプリを使用することができます。

MRTouchでは、アイコンにタッチしたり、ピンチアウトの動作で画像を拡大したりといった、スマートフォン等で慣れ親しんだ操作が可能です。また、複数の指を同時に動かしても、指の動きに沿って正確な反応が返ってきています。

評価試験では95%の操作を認識

今回開発されたプロトタイプでは、深度カメラと赤外線カメラを組み合わせ、リアルタイムで平面を検知し、トラッキングしています。ユーザーの手や頭が動いていても、指一本一本をトラッキングすることが可能です。使用に際しては追加のデバイスや調整も不要で、HoloLensだけで利用することができます。

評価試験からは、位置検知の誤差5.4mm、直径16mmサイズのボタンは95%のタッチ操作を認識するという極めて精度の高い結果が得られました。

MRTouchでは、様々な平面上にタッチパネルを呼び出し、直感的に操作することができます。これにより、MRデバイスの使用がユーザーにとってより快適なものになると考えられます。

研究者グループはタッチ操作がMRデバイスに適していることをデモを通じて示し、この分野での研究開発を促進したいと考えています。

マイクロソフトではHoloLensの両手でのジェスチャー操作機能などを発表しています。MRデバイスの普及に向けて、操作機能の充実が期待されます。

(参考)Robert Xiao


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