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Meta Quest 2024.08.28

「袴田事件」をもとにしたVRアプリを静岡新聞社が公開 写真や図面、音声データをもとに再現

静岡新聞社が、実際に起きた事件・裁判を取り上げたVRアプリ『「最後の砦」VR(VR袴田事件)』をリリースしました。VRヘッドセットMeta Questシリーズで無料体験できます。

本アプリは、袴田事件を通して再審制度の問題点を追ったキャンペーン連載「最後の砦 刑事司法と再審」をもとにしたVRアプリとして開発されました。本件は、1966年に現在の静岡市清水区で起きた殺人事件の捜査中、警察による袴田氏への自白強要などが問題視され、刑事司法上の問題となった事件が背景にあります。

VRアプリは、取材班の入手した1966年当時の実際の取り調べの音声データをもとに制作されており、実際に袴田氏が取り調べを受けた警察署の取調室を当時の写真や図面から3Dモデル化。単に音声データを聴くだけでは得られない当事者感覚や没入感を通し、袴田氏が受けた取り調べをユーザーが追体験できるとのこと。

また、キャンペーン連載の一部の記事をバーチャル空間上で読むことができます。

配信先はこちら。価格は無料です。
https://www.meta.com/ja-jp/experiences/the-last-bastion-vr-vr-hakamada-case/7517559505036516/

これまでにもVRアプリでは、アンネフランクの隠れ家の様子を再現した「Anne Frank House VR」やイラク戦争後の人々の暮らしを追った「Home After War」など、さまざまなドキュメンタリーが公開されています。当時の事件や事故のインパクトをアーカイブとして保存するという試みとして、今後報道分野でのVR活用は進んでいくことになるかもしれません。

(参考)プレスリリース


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