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話題 2022.06.02

動く床を搭載したVR体験用ケージが登場! 中国のテック企業が発表

中国のVRテック企業StepVR社は、独自のVRヘッドセットと触覚ベストを完備した“没入型ケージ”「Gates01」を発表しました。映画「レディ・プレイヤー・ワン」にインスパイアされたデバイスで、教育、エンターテインメント、スポーツなどでの使用を想定。10月から、日本を含む複数の地域のVR体験施設で展開が開始される予定です。

「Gates01」の床面積は3㎡。全方向に稼働するトレッドミル(動く床)を搭載しており、立ち位置を変えずに、あらゆる方向に自由に歩いたり、走ることができます。発表によれば、専用の触覚グローブなども用意されており、「仮想世界で、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、前庭バランス感覚を復元できる」とのこと。

同デバイス向けの独自VRヘッドセットは、4Kの解像度を実現しているとStepVR社は説明しています。パンケーキレンズを採用しており、ヘッドセット自体の重量(約150g)やサイズの削減にも成功しているそうです。

また公開された映像からは、ユーザーが「VIVE トラッカー」を使用している様子も確認できます。これはユーザーの位置追跡に使用されているのかもしれません。

StepVR社は、「Gates01」が他のトレッドミル型デバイスと比較して、より高い没入感を提供すると説明しています。同社は2023年に、軽量化された家庭向け「Gates01」を発売する予定。オリジナルよりも50%小型化され、自宅の他ジムやオフィスなどにも設置できる大きさになります。

StepVR社は2019年、中国でeスポーツブランド「Future Battle」を立ち上げました。現在140店舗以上が展開されており、今後も60店舗以上のパートナー店がオープン予定。「Gates01」は、加盟するVR施設にて、提供が行われる計画です。

同社の創設者兼CEOであるGuo Cheng博士は、サウスチャイナ・モーニング・ポストのインタビューで、「Gates01」について以下のようにコメントしています。

エンターテインメントと教育は、メタバースの基礎となる分野です。私たちの目標は、スマートフォンの(次に来る)ホームコンピューティングプラットフォーム向けの次世代ギアを作ることです。パッドやスマートフォンの画面を突くのではなく、アバターを通じてメタバースに入ることで、走ったり、物に触れたり、匂いをかいだりすることができるのです。

(参考) South China Morning PostVRScout

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