身体を使ってVRをコントロールできるモーションキャプチャースーツが、クラウドファンディングKickstarterで目標金額を達成し、現在も資金調達を継続しています。このデバイス、Kaaya Tech社の「HoloSuit」は、全身につけたセンサーを使い、身体の動きをVRに反映します。
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全身を動かし、身体で覚える
全身のモーションキャプチャは需要が高まっています。全身モーション・キャプチャーデバイスには、これまでもNoitom社の「PERCEPTION NEURON 2.0」などがあり、産業分野や学術研究、バーチャルYouTuber(VTuber)でも使われています。今回の「HoloSuit」は触覚機能を搭載しているとの点が特徴的。その性能に注目したいところです。
HoloSuitの最上位モデル「HoloSuit Pro」は、計36のセンサー、9か所の触覚フィードバックデバイス、6か所のスイッチを備えています。これらは指のトラッキング可能な両手のグローブ、スーツのパンツ部分、頭まで覆うジャケット、に分散して装着されています。
簡易版のモデル「HoloSuit」では、センサーの数を減らし、上着のみ。グローブやパンツは別売です。
想定している用途は、スポーツの練習やロボットの操作、危険な場所でのシミュレーションなど多岐にわたります。HoloSuitを使って全身の動きで操作すると、ユーザーは身体を動かし、筋肉の働きを脳に記憶させることができます。これは、手に持ったコントローラーで操作する時とは異なる点です。
トラッキング用カメラ不要、主要HMDやスマホにも対応
HoloSuitでは、トラッキングにカメラが不要です。Kaaya社によれば、埋め込みのセンサーがトラッキングに必要なモーションキャプチャーを行い、データをワイヤレスで転送します。。
対応するヘッドセットはHTC Vive、Oculus Rift、 Windows Mixed Realityヘッドセット、HoloLensと、主要なVR/MRデバイスをカバーしています。またスマートフォン向けのGear VRの他、AndroidとiOSのタブレット、スマートフォンにも対応しています。
スーツの洗濯も簡単です。面ファスナーでつながったセンサーを外せば、そのまま洗濯機で洗うことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=SEQsDR32gII
7月末までKickstarter実施
価格は最も安いもので999ドル(約11万円)、HoloSuit Proには1,599ドル(約17万円)、グローブは片手で249ドル(約2万7千円)です。
クラウドファンディングでは既に目標の5万ドルを集めていますが、7月末まで資金調達を継続中です。また、早割のキャンペーン価格も設けられています。
Kickstarterのページはこちら。
(参考)Venture Beat