2020年7月25日、メジャーリーグベースボール(MLB)の無観客試合で無人の観客席に“バーチャル観客”が表示されました。
アメリカの放送企業FOXが、現在、新型コロナウイルスの影響を受けて試合を盛り上げるための施策として行われたものです。
No fans? Not on FOX Sports.
Thousands of virtual fans will attend FOX’s MLB games this Saturday. pic.twitter.com/z9oQU0rYuC
— FOX Sports (@FOXSports) July 23, 2020
バーチャル観客は、FOXスポーツとSilver Spoon Animationの提携によって実現しました。同技術には「Pixatope」というソフトウェアが使用されているとのこと。米メディアCNBCは、アリゾナ州のチェイス・フィールドで数週間前にテストが行われたことを報じています。
7月23日にFOXスポーツの公式Twitterで公開された“予告”映像からは、歓声やブーイング、ウェーブでの応援などを行うバーチャル観客の姿が確認できます。FOXは、次の段階として、観客の衣装をファングッズにすることや、試合の結果が反映される(ホームチームが負けた場合、スタジアムから退出するなど)機能を構想しています。
バーチャル観客は、FOXの構想では中継が自然になる程度に使用される予定です。すべてのプレイに観客が表示されることはありません。なお同社によれば、9月から開催される予定のナショナル・フットボール・リーグ(NFL)にも、バーチャル観客を出現させることを検討しているとのことです。
(参考)CNBC