Dynabook株式会社が法人向けARデバイス「dynaEdge XR1」を発表しました。2025年春の発売を予定しており、価格は未定。メガネに近い形状で、製造、メンテナンス、建設、物流、医療などの産業現場におけるDXを支援するデバイスとなっています。
「dynaEdge XR1」は、両眼タイプの透過型XRグラスとして設計されています。高解像度のFHD(1,920×1,080)ディスプレイを搭載し、対角視野角は約45度。眼鏡の専門家によるデザイン監修を受け、テンプル部分へのクッション装着など、快適性向上の観点も開発に盛り込まれています。
デバイスの操作は、「dynaEdge C1」と呼ばれる専用コントローラーと有線接続して行います。4方向ボタンとタッチパッドを備え、目線を落とすことなく直感的に操作できるよう設計。さらに、SoCやバッテリーも搭載しており、単なる入力デバイスではなく、アプリケーションを実行するコンピューティングデバイスです。
利用シーンは多岐にわたり、ピッキング支援、遠隔支援、教育・トレーニング、オフィスソリューションなどが想定されています。同社は「新幹線や喫茶店などの限られた空間でも、仮想マルチスクリーン上で作業に取り組むことができる」とコメントしています。
価格はオープン価格とされ、2025年春の発売が予定されています。また、Dynabookは本製品の新たな活用方法やソリューション開発に向けて、ビジネス共創パートナーも募集しています。
透過型XRグラス「dynaEdge XR1」
ディスプレイ | 解像度:FHD(1,920×1,080) 視野角:対角約 45° |
カメラ | RGB カメラ×1、モノクロカメラ×2 |
オーディオ | スピーカー×2、マイク×2 |
センサー | 加速度センサー、ジャイロセンサー、コンパス |
インタフェース | USB Type-C™×1 |
XR コントローラー「dynaEdge C1」
SoC | オクタコア ARM プロセッサ |
オーディオ | スピーカー×1 |
センサー | 加速度センサー、ジャイロセンサー、コンパス |
インタフェース | USB Type-C™×2 |
通信機能 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
操作 | 4方向ボタン、タッチパッド |
電源 | 内蔵バッテリー |
※詳細仕様は、今後変更となる可能性があります。
(参考)プレスリリース