アメリカのスタートアップDreamscape Immersive(以下、DI社)は、ロサンゼルスに初の常設型VR体験施設をオープンしました。アメリカではVR体験施設が増加しており、また新たに一つの施設がオープンしたことになります。
3種類のVRコンテンツが体験可能
今回の常設型VR体験施設は、2018年2月にオープンしその後に閉店したDI社のロサンゼルス店と同じ場所に展開されます。店舗の規模は、閉店したロサンゼルス店よりも広くなるとのことです。
今回の常設型VR体験施設では、閉店したロサンゼルス店で体験できた「Alien Zoo」の他に「theBlu: Deep Rescue」「Lavan’s Magic Projector: The Lost Pearl」の3つのVRコンテンツが体験できます。
「Alien Zoo」は、絶滅の危機に瀕したエイリアンが保護されている動物園の見学体験、「theBlu: Deep Rescue」は、水中世界でのイルカの赤ちゃんの救出劇、「Lavan’s Magic Projector: The Lost Pearl」は、インディージョーンズ風の視聴者参加型アドベンチャーです。作品の上映時間は平均25分、チェックインなどの準備時間を含めて、それぞれ40分程度です。チケット代は、作品を問わず1人20ドル(約2,200円)です。
今回の常設型VR体験施設には、VRコンテンツの体験スペースの他に、チケット購入やチェックインを行うための映画館スタイルのロビーが併設されます。バーや物販スペースが設けられたラウンジなども存在します。
DI社は、映画館など施設向けのVRコンテンツを開発する企業です。出資者にはハリウッド映画関係者や企業が多く加わっています。米大手シネマチェーンのAMCの他、映画監督スティーブン・スピルバーグ氏、映画「ダークナイト」の作曲等で知られる作曲家ハンス・ジマー氏などが出資を行っています。
DI社は、これまでも複数のVR体験施設をオープンしてきました。過去の店舗はすべて、オープンから一定期間後に閉店する、期間限定でした。
DI社は、自社の提供するVRコンテンツは、他企業のコンテンツと比較して「よりナラティブ」と説明します。DI社の最高経営責任者(CEO)Bruce Vaughn氏は「我々(の提供するもの)はVRアーケードではありません。より物語を重視したコンテンツです」とDI社のVRコンテンツについて、コメントしています。
アメリカ各地に展開の予定
DI社の常設型VR体験施設は今後、アメリカ各地での店舗の展開が予定されています。開店の予定場所は、テキサス州ダラス/フォートワースエリア、ニューヨーク州ニューヨーク/ニュージャージーエリア、オハイオ州コロンブスの4箇所です。
(参考)Forbes