株式会社サイバーエージェントが著名人の分身となる3DCGモデルをキャスティングするサービス「デジタルツインレーベル」を発表。その第1号として、モデルの冨永愛さんの3DCGモデルが公開されました。
このプロジェクトは、タレントやアーティストなど著名人の公式3DCGモデルを制作し、著名人の「分身」となるデジタルツインをキャスティングするというサービスです。2023年までに著名人500人のデジタルツインの制作とキャスティングを目指すと説明しています。
今回発表された冨永さんのデジタルツインは、顔のみならず冨永さんの全身を3DCGスキャン。これにより、本人の音声合成やバーチャル上でのウォーキングといった演出が可能になります。
また制作された公式3DCGモデルは、本人同士の対談やドラマ共演などに活用できるそうです。さらに物理的な制限から開放された活動が可能になり、ダンスや音楽の演奏など本人のスキルを拡張した表現などができるようになるとのこと。
今回のデジタルツインは、株式会社CyberHuman ProductionsとサイバーエージェントAI技術研究組織「AI Lab」が共同制作。高精細な3Dフェイシャルスキャン撮影が可能な出張型3DCGスキャンカー「THE AVATAR TRUCK」や、全身3Dスキャンシステム、モーションキャプチャシステム、AI技術などを組み合わせて、高クオリティなモデルを制作していくと発表しています。
また、サイバーエージェントグループはディープフェイクの悪用を検知する研究にも積極的に取り組んでいくと説明。著名人の著作権や肖像権の保護、各メディアの信頼性の確保、技術の正しい社会実装および発展に務めていくと語っています。
著名人のデジタルツインをキャスティングする「デジタルツインレーベル」を芸能事務所・著名人向けに開始いたしました。分身となる公式3DCGモデルを制作・管理し、デジタル空間でのタレント活動を促進。偽画像を検知するAI研究も強化し、健全なマーケット作りに取り組みます。https://t.co/nZHVvyM8A2 pic.twitter.com/VWdMNk0Y74
— サイバーエージェント 広報&IR担当 (@CyberAgent_PR) August 2, 2021
(参考)プレスリリース