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VR動画 2017.09.12

ホワイトハウスをオバマが案内する360度動画がエミー賞を受賞

現在までにVR映画はさまざまな映画祭に出品されていますが、米国で最高のテレビ関連の賞であるエミー賞でも複数のVR作品がノミネートされ、360度作品やVRアニメーションなど、多岐の分野にわたるコンテンツが候補に上がりました。

今年で69回目となるエミー賞では360度作品『The People’s House: Inside the White House with Barack and Michelle Obama』が受賞しました。これは米国のホワイトハウス内部をガイドする360度ツアー作品で、元米国大統領のバラク・オバマ氏と、大統領夫人であるミシェル・オバマのナレーションによってコンテンツが進行します。本作はVRコンテンツ制作会社であるFelix & Paul Studiosと、Oculus傘下のコンテンツ制作スタジオOculus Studiosによって制作されました。

複数のVR作品がノミネート

本作は2017年エミー賞の”Outstanding Original Interactive Program”賞を受賞しています。今年のエミー賞には合計で6つのVR作品がノミネートされました。Felix & Paul Studiosはこれまでにも複数のVRコンテンツを制作しており、最近では40分越えのVR長編映画『Miyubi』を制作、配信しています。

エミー賞について

エミー賞は米国テレビ芸術科学アカデミーが主催するアワードで、米国のテレビドラマを主に様々なジャンルの番組、テレビに関連した業績に贈られる賞で、「TV界のアカデミー賞」とも呼ばれています。同賞はここ数年にわたってVR作品をノミネートしており、2015年には『スリーピー・ホロウ』のOculus Rift向けVRコンテンツが受賞し、翌2016年にはOculus Story Studioが制作したVRアニメ『Henry』が受賞しています。

VRコンテンツ開発に積極的なOculus

Oculus Story StudioはOculusのVRコンテンツ制作部門で、過去にはVR映画『Lost』、『ヘンリー』『Dear Angelica』を制作しています。同スタジオは現在は閉鎖されていますが、Oculusは今後もVRコンテンツの開発に注力する姿勢を見せており、同社がVRコンテンツ開発に投資する合計2億5,000万ドル(約275億円)のうち、5,000万ドル(約55億円)を外部スタジオによるVR映像制作に投資しています。

2017年エミー賞を受賞した『The People’s House: Inside the White House with Barack and Michelle Obama』は複数のデバイスでの視聴に対応しており、Oculus RiftGear VR、Google Daydreamに対応している他、YouTubeにて視聴することも可能です。

(参考)
Road to VR / Felix & Paul’s ‘The People’s House’ 360 Video Wins an Emmy(英語)
https://www.roadtovr.com/felix-pauls-360-video-peoples-house-inside-white-house-wins-emmy/

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