Oculusの傘下であるOculus Story Studioが制作したVR短編ムービー『Henry』が、第68回エミー賞において“Outstanding Original Interactive Program(オリジナル・インタラクティブ・プログラム部門)”賞を受賞しました。
オリジナルVRコンテンツとしては初の受賞
『Henrry』は主人公であるハリネズミのヘンリーが友達を作る冒険に出る短編作品であり、2016年3月からOculusストアにて無料で公開されています。
制作には元ピクサーのスタッフらも関わっており、VRの世界内で可愛いキャラクターたちをどれだけ活き活きと表現できるかにも挑戦した作品でもあります。その結果、数あるVRコンテンツの中でも初のエミー賞受賞作品となりました。VR映像作品としての独特な表現方法にベテラン制作陣の才能も加わったことによる評価と言えるでしょう。
Oculus Connect 2での紹介映像
https://www.youtube.com/watch?v=9qfDrrepm3g
本作の監督であるRamiro Lopez Dau氏は、「我々は本作の可能性に興奮しています。本作はチームの創造性と技術力を示すだけではなく、ストーリーテリングにおいてVRを用いた表現方法がいかに可能性を持っているかについて、エミー賞をもって証明することができました。」
「VRによる映画的表現はまだきわめて初期の段階ですが、ストーリーテリングのための強力なツールとして、これからより多くのクリエイターが興味を示すでしょう。」と述べており、あらためてVRのもつ表現力についてアピールしています。
なおOculus Story Studioは最新作の『Dear Angelica』を制作中であり、2016年中には公開される予定とのこと。新たなジャンルであるVR映像が今後どのように発展していくのか、非常に楽しみです。
(参考)
Oculus’ ‘Henry’ Becomes the First VR Film to Win an Emmy(英語)
http://www.roadtovr.com/oculus-henry-becomes-the-first-vr-movie-to-win-an-emmy/