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VR動画 2018.03.08

360度動画の映像と音の「位置」がリンク YouTubeで公開

360度動画の「音」を立体的に聞き分けられる360度動画、『“爆音浴”VR 空間音響 「大阪国際空港」』がYouTubeにて公開されました。

本コンテンツは「ハコスコ」などのスマートフォン向けVRゴーグルとヘッドホンを用いた視聴が推奨されており、頭上を通る飛行機をよりリアルに体験できるものとなっています(動画の視聴自体はPCなどでも可能)。

スマートフォン向けの360度動画には、現実にはひとつの方向から出ている「音」であっても、全方向(両耳)から聞こえるという作品が多数存在しています。

一方、本動画では、自分が見ている方向に応じて音の聞こえる位置が変わるサウンドシステムが採用されています。飛行機が頭上を通り過ぎた時に音の位置が変わり、自分がまるでその場にいるかのような臨場感をスマートフォンでも体験できます。

正面から飛行機がこちらに向かって飛んでくる動画のワンシーン。遠くから飛行機の音が聞こえます。

飛行機がかなり近づいてきました。ここで顔を左に向けると、右側から強く飛行機の音が聞こえます。空間音響の効果が実感できますね。

飛行機が頭上を通り過ぎると、後方で音が徐々に離れていく様子を耳で体感できます。

動画では夜のシーンも撮影されています。暗闇でも音の方向で対象物の位置を把握することができます。こちらの動画の撮影には撮影機材には360度カメラ「Insta360Pro」が使われています。

迫力のあるロケット打ち上げも

『“爆音浴”VR 空間音響「H-IIAロケットF37 種子島恵美之江展望公園」』は、撮影地点からロケットの射場まで約3キロ離れているため、発射音が約10秒遅れて聴こえてきます。

今回紹介した360度コンテンツは、太陽企画株式会社が映像制作を手がけています。動画内の空間音響の収録とミックスは株式会社スタジオ・アームが行っています。

4月4日から開催するイベント「コンテンツ東京2018」の太陽企画ブースにて、360度動画の展示が行われます。こちらは、ハコスコと振動型ヘッドホン、振動ユニットを用いた体験型展示となっており、「音、映像、振動」といった五感で体感できるものです。

なお、太陽企画はこれまでに、国立科学博物館をツアーできるVRコンテンツ『おウチで科博』や、家にいながら国立天文台を見学できる『おウチで国立天文台』などを手がけています。


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