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企業動向 2024.08.20

メタバースでお気に入りのアバターと過ごす新たな体験、VRChat向けシステムが登場

メタバースクリエイターズ株式会社は、VRChat向けに「AvatarNPCシステム」を発表し、対応するワールドとアバターの販売を開始しました。このシステムにより、ユーザーはお気に入りのアバターと一緒に過ごせるバーチャル空間を簡単に作り上げることができ、メタバース内での体験がさらに充実します。

AvatarNPCシステムは、ユーザーが選択したアバターをNPC(ノンプレイヤーキャラクター)として設定し、特定のワールド内でそのアバターと一緒に過ごすことが可能になる仕組みです。対応ワールドでは、指定された場所にアバターが配置され、ユーザーはそのアバターとの対話や共存を楽しむことができます。このシステムは、仮想空間での生活感や没入感を高めることを目指しており、VRChatのユーザーに新たな体験を提供します。

メタバースクリエイターズは、日本に拠点を置き、VRChatを中心とするメタバースのクリエイターが多数所属。メタバース内のコンテンツ開発やユーザーエクスペリエンス向上を目指したサービスを展開しています。今回の発表は、同社が提供するクリエイティブなツールとサービスの一環として位置づけられています。AvatarNPCシステムは所属クリエイターの黒鳥氏が開発しました。

対応コンテンツの第一弾となるワールドやアバターはメタバースクリエイターズの公式ショップにて販売中です。

VRChatのようなメタバースプラットフォームにおいて、ユーザーが仮想空間内での体験を自らカスタマイズし、より個性的でパーソナルな世界を構築できる点にあります。従来、メタバースでの生活や交流はプレイヤー間のインタラクションが中心でしたが、AvatarNPCシステムの導入により、ユーザーはお気に入りのアバターと共に過ごすことで、より豊かな体験を得ることが可能になります。さらに、こうしたアバターとの共存体験は、AIと組み合わせることで、より高度な体験が期待されています。

例えば、メタバースにおけるAIアバターの例として、鳥取県が発表した「メタバース観光事業」では、AIアバター「AOI」が観光案内を担当しています。AIを活用することで、現実の観光とメタバース体験をシームレスに結びつける試みが行われています。また、株式会社アドバンスド・メディアが手掛ける「AOI」は、ユーザーとの会話を通じて学習し、より自然なコミュニケーションが可能になることが特長です。こうした事例は、メタバース内でのAIアバターの活用が、今後ますます進化していくことを示唆しています。


(「AvatarNPCシステム」に関わったクリエイターたち)

メタバースクリエイターズは「AvatarNPCシステム」の初期パートナーとなるワールドクリエイターとアバタークリエイターの募集を開始しています。初期パートナーになるとAvatarNPCシステムとワールド設定用のマニュアルが提供され、自身の制作ワールドに組み込んだり、AvatarNPC対応アバターを制作できるとのこと。メタバースクリエイターズは、「AvatarNPCの仕組みについては特許出願中ですが、使用を制限する意図ではなく将来的にはよりより多くのVRChatユーザーにご利用いただきたいと考えており、「初期パートナー」との一定期間の検証後にはAvatarNPCシステムをオープンソースとして提供していくことを検討して」いるとしています。

「初期パートナー」応募フォーム

(参考)プレスリリース


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