韓国の放送局「MBN」が、メタバース(バーチャル空間)を活用した新音楽番組「Avatar Singer」を放送しました。MetaNewsなど、複数のメディアが報じています。
「Avatar Singer」は、10人のミュージシャンがアバターによって、”正体を隠して”競い合うという内容。番組には100人の(スタジオ)オーディエンスが参加し、その投票によって勝敗が決定されます。
番組で使用されるアバターには”特殊能力”が付与されるとのこと。韓国メディアのコリア・ヘラルドは、番組審査員を務めるキム・ホヨン氏のコメントとして、VR/AR活用のために、一般的なTV番組と比較して、5倍から10倍の制作費が投入されているという情報を報じています。
こういった企画と類似したものでは、アメリカのテレビネットワーク「FOX」が2021年に放映した音楽コンペティション番組「ALTER EGO」があります。こちらでは、一度挫折したミュージシャンがアバターの姿でもう一度チャンスを獲得するという企画となっており、最終的にはアバターの裏側にいる人たちにスポットライトが当たる内容となっていました。韓国の番組もアバターを「正体を隠す」目的で使用している点で共通しています。
他にも韓国では、上記の他にもAPOKIさんをはじめとした、さまざまなバーチャル・シンガーが登場しており、人気を獲得しています。韓国から今後どのようなバーチャルのエンタメが登場するのかに注目したいところです。