AR(拡張現実)は、現実にオブジェクトを重ねて表示させることで、まるでそれが実際に存在しているように見せることができます。こうした特徴のあるARは、エンターテインメントにも多く活用されています。
先日、アップルのARプラットフォーム「ARKit」を活用した、ホラー映画さながらの動画が公開されました。こちらの動画では、映画『リング』シリーズに登場する「貞子」がテレビから出てくるあのシーンが再現されています。
動画が始まると、突然、テレビが砂嵐に……。何やら嫌な気配がします。
撮影者はテレビの後方を確認。何もないようです。
テレビ画面の前へと戻ると、井戸の映像が映し出されます。
すると、井戸の中から貞子が登場。ここまではよくある流れですが……。
じりじりと、テレビ画面に近づいて来て……
なんと! 貞子がテレビ画面を乗り越えて現実世界に!
撮影者に向かって貞子は這い寄ってきます。
が、急に貞子が撮影者の目の前に!
撮影者は取り乱し、その場から逃げ出します。
撒いたか……!?
いや、まだ追ってきます。撮影者が再び逃げようと振り返ると……
目の前に貞子が!
ここで映像は途切れます。
I reenacted a famous scene from 'The Ring' to bring #horror movies to life in AR#madewithunity #ARKit pic.twitter.com/fRU2ul56ki
— Abhishek Singh (@shekitup) 2018年2月21日
今回公開された動画のようにARを活用することで、現実では体感できないような映画の世界の再現・体験が可能となっています。これまでに映画を題材としたAR活用は、『スター・ウォーズ』シリーズのARゲーム『Star Wars/ジェダイ・チャレンジ』などがあります。2018年中には、『アイアンマン』や『ハリー・ポッター』シリーズなどを題材としたARゲームも発売予定です。
今後もこのような試みは数多く公開・発表されるものと見られており、ARでどのような映画の世界観を楽しめるのか期待が高まります。
なお、Mogura VRでは、MRデバイス「HoloLens」を活用してホラー映画を再現した試みも紹介しています。