Surreal Touch社は、空間コンピュータ「Apple Vision Pro」向けのハンドコントローラー「Surreal Touch」を発表しました。ゲームをより快適にプレイ可能になることを目指したデバイスです。
そもそも、Apple Vision Proでは、リモコンやコントローラーを使わず、両手と視線の動きのみで操作する仕様となっています。そのため、コントローラー操作前提のVRゲームは、基本的には対応しておらず、Apple Vision Proで遊ぶ場合は、ゲーム開発者側がデバイス向けに仕様を変更してリリースすることが必要となります。
今回発表された「Surreal Touch」は、Meta Quest 3のコントローラーに近いデザインで、左右のコントローラーにそれぞれ2基の魚眼カメラを搭載。このカメラを使用して、両手のトラッキングを行うそうです。その他の詳細は現時点では公表されていませんが、バッテリー消費は“効率的”で、継続的なソフトウェア・アップデートも行う計画とのこと。
Half-Life: Alyx on Apple Vision Pro is absolutely mind-blowing, with Surreal Touch(https://t.co/3kiazmi4hp) pic.twitter.com/vqRDU9EXey
— SurrealTouch (@Surreal_Touch) July 2, 2024
Surreal Touch社のX(旧Twitter)アカウントでは、「Surreal Touch」と「Apple Vision Pro」を使って、SteamのVRFPS「Half-Life: Alyx」をプレイする様子が公開されています。映像を確認する限りでは、トラッキングに不具合やブレなどは無く、快適にゲームを遊べているようです。
なお「Apple Vision Pro」でVRゲームを快適に遊ぶための試みは、他の企業や開発者も取り組んでいます。オープンソースのPC接続アプリ「ALVR」は6月、Apple Vison Pro向けApp Storeでの配信を正式に開始しました。同アプリを使用すると、Apple Vision Proのハンドトラッキングで操作が行えるほか、「SteamVR」の“骨格入力システム”に対応させる機能も有しています。
(参考)Surreal Touch