「ALVR」を使えば、Apple Vision ProとSwitchのジョイコンを組み合わせて、VRゲーム「Half-Life: Alyx」をプレイできる

Steam（PC向けVRヘッドセット）向けのVRFPS「Half-Life: Alyx」などのVRゲームを、アップルの空間コンピューター「Apple Vision Pro」でプレイ可能にするシステムが「ALVR」に実装されています。

「ALVR」は、オープンソースのPC接続アプリです。Meta QuestシリーズやVIVE XR Elite、Pico 4といったVRヘッドセットにも対応しています。同アプリは、「Apple Vision Pro」のハンドトラッキング操作を、「Steam VR」の“骨格入力システム”に対応させる機能を有しています。この機能を有効にした状態で、Nintendo Switchの“Joy-Con（ジョイコン）”を併用すると、同ヘッドセットで「Half-Life: Alyx」を遊ぶことができます。

米メディアUploadVRによると、（現時点の「ALVR」バージョン）では、トラッキングの精度に課題があり、グラビティグローブといった一部の機能は使用できないものの、没入感自体は非常に高いとのこと。同メディアが公開したテスト動画では、ハンドガンを構えたり、すべての指を動かしながらピアノを弾いたりする様子を見ることができます。

現在「Apple Vision Pro」はVRゲームを本格的に遊ぶことを想定しておらず、ヘッドセット用のハンドコントローラーなども付属しませんが、「ALVR」といった“外部ソフト”が将来的に発展し、快適にゲームが遊べるようになると、アップル側の姿勢も変化するかもしれません。MR（空間コンピューティング）に注力するのか、それともVR方向にも拡大を進めるのか。アップルの今後の姿勢に注目です。