Home » AKB48柏木由紀も大興奮、VR動画アプリ「LiVR」の実力は?


VR動画 2020.01.28

AKB48柏木由紀も大興奮、VR動画アプリ「LiVR」の実力は?

1月16日(木)、株式会社ソフトバンクと株式会社AKSは、秋葉原の「AKB48劇場」で記者会見を実施しました。その内容は、AKB48グループの劇場公演の様子を、VRプラットフォームアプリ「LiVR(ライブイアール)」で、2月3日(月)より提供開始するというもの。

AKB48グループがVRコンテンツを提供するのは今回が初。「AKB48劇場(秋葉原)」「SKE48劇場(名古屋)」「NGT48劇場(新潟)」の各会場にVRカメラを設置し、ほぼ毎日ライブを生配信します。アプリをインストールするためのスマートフォンと、頭に装着するVRゴーグルがあれば、誰でも気軽に生配信を楽しめるのがポイントだとか。

今回の会見では、柏木由紀さん(AKB48)、須田亜香里さん(SKE48)、白間美瑠さん(NMB48)、田中美久さん(HKT48)、本間日陽さん(NGT48)、瀧野由美子さん(STU48)が登壇し、「LiVR」の“推しポイント”を紹介するとのこと。今回のVRアプリのどういった点が魅力なのかを取材しました。

VRでライブの臨場感を

会見冒頭、柏木由紀さんがグループを代表して「VRといえばゲームのイメージが強かったと思いますが、劇場公演を楽しんでいただけるのはすごく嬉しいこと。48グループは“会いに行けるアイドル”を大事なコンセプトにしているので、VRでライブの臨場感を味わっていただきたいと思います」とコメントしました。

「LiVR」の専門チャンネルは、2月3日から秋葉原の「AKB48劇場」、名古屋の「SKE48劇場」、新潟の「NGT48劇場」で披露される公演をほぼ毎回VRで配信するとのこと。さらに、VRカメラが最前列よりステージに近い位置に設置されているため、“最前列よりも前の超神席”で楽しめることも発表されました。

AKB劇場は観客席が抽選で決まるため、いつも希望の席に座れないところは難点でしたが、VR映像では3つのカメラを自由に切り替えられる仕組み。ファンにとっては嬉しい内容です。

会場では柏木さんが実際にVRゴーグルを装着して、自分たちのライブの模様を体験。頭を振りながら「あっ、(アイドルに)触れられそう!」「なんか下から覗けそう…ファンのみんなも一回くらいはやるかも(笑)」と興奮気味に語っていました。同席していたメンバーも、VRで自分たちのライブが観られることの喜びを語り合っていました。

「LiVR」の実力を試してみた


(※VRゴーグルの装着中、ペンライトの光は見えません。でもいいのです。)

会見終了後、「LiVR」アプリに「AKB48劇場14周年特別記念公演」が無料公開されたので、著者が実際に手持ちのVRゴーグルでコンテンツを観賞してみました。

「LiVR」アプリをストアからインストールして起動すれば、すぐにコンテンツを観られるようになっているので、細かな設定は不要。VRゴーグル用の視聴モードとスマホでそのまま観られるモードの2種類があるので、実際はゴーグルを持っていなくとも体験できます。

VRモードのまま頭上を見上げると「カメラ」というボタンがあります。ボタンに視線を合わせると、カメラが自動で切り替わる仕組みです。従来のVRゴーグルで見るコンテンツは、スマホ本体をイジることでしか調整できないのが辛いところ。しかし、この仕組みでいちいちスマホを着脱せずに観られます。(このボタン操作は「ラブプラスEVERY」でも採用されていました)また、切り替え中に音飛びが生じることがなかった点は、ストレスを感じさせない工夫がされていると感じました。


(記者会見で披露されたサンプルのVRゴーグル)

映像の動きはなめらかで、アイドルたちの一挙一動がはっきりと捉えられます。会見で打ち出していた通り、カメラが最前列よりも前に設置されているため、“その場に彼女たちがいる”という臨場感はかなり高いといえるでしょう。音の響きも公演会場の空気感がよく伝わってきて、本当にライブに参加しているような気分を味わえました。

ただし映像の画質については、ややドットの粗さが気になります。一人ひとりの顔は判別できますが、細かな表情を追うのは難しいように感じました。画質はスマホ本体の性能に大きく左右されるので、スマホが高解像度になるほど、こうした欠点は解消されるはずです(著者はiPhone7で体験したので、ちょっと機種が古いかも……)。

また照明の当たり具合によっては、アイドルたちの顔が明るすぎてよく見えない点も残念でした。これはあまりにカメラが照明に近いために光をモロに反射してしまう瞬間があるからかもしれません。今後の改善が期待されます。

とはいえ、AKBグループのファンにとっては、公演がほぼ毎回VRで配信されることが大きなポイントとなるでしょう。これまで公演に通えなかったり、最前の席を取られなかった人にとっては、劇場の最前列の空気感を体験できる貴重な機会となるはずです。映像では、後ろ側にいたアイドルたちの動きもしっかりと確認できたので、個々の“推し”の姿を目に焼きつけたい人にとっては嬉しいコンテンツであるといえます。

AKBグループVR配信の料金は税込みで各グループ月額3,300円(グループ全体視聴パックは月額8,400円)。1日限定の視聴券も1,100円で販売。一度、彼女たちの舞台をVRで体験してみませんか?

©AKS

(参考)LiVR

(執筆・撮影:ゆりいか)


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード