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AR/スマートグラス 2025.06.29

「スマホの次」は「AIグラス」なのか? Google I/Oで示された未来のデバイスに見るAI×XRの可能性

Google、Meta、Xiaomiなど、現在多くのテック系企業が開発を進めているAIグラス。すでに北米では「Ray-ban Meta」が大きな売上を見せており、スマートフォンの次にくるデバイスとして注目しているユーザーも数多く見られます。

では現在、AI開発とハードウェア開発、そのふたつはどのような方向で進化し続けているのでしょうか? Mogura VR編集部2名の対談形式で深堀りしていきます。

今記事はPodcast「もぐラジオ」の内容をもとに再構成したものです。

Google I/OのXR発表 新たに定義された「AIグラス」

ゆりいか: 今回のテーマは「スマートフォンの次はAIグラスなのか?」です。

すんくぼ: だいぶ壮大な話がついに来ましたよ、僕らもAIの話をする日が。

ゆりいか: そもそも何故AIグラスの話なのかといえば、5月21日に「Google I/O」というGoogleの大きな発表会がありました。

すんくぼ: いわゆるAppleのWWDC、MetaのMeta Connectのような各テック企業がやっている開発者向けデベロッパーカンファレンスですね。

ゆりいか: MoguraVRとしては、AIを搭載している「Android XR」というOSの話が注目トピックでした。

すんくぼ: そうですね。Android XR自体はMeta Quest 3とかVision Proみたいな感じのMRヘッドセットだったり、XREALが出しているようなARグラス、こういった統合OSを全般的にカバーするXRデバイス用のOSです。いわゆる空間OSですかね。初報は2024年の12月に出されています。

ゆりいか: 今回は発表の最後にAndroid XRについて順調に開発を続けているといった話のみで、大きな新情報はありませんでしたが、AIグラスの実機デモンストレーションが行われましたね。

すんくぼ:これ当日オンライン放送を見てたんですよ。ちなみに、日本時間だと深夜の午前2時から発表を聞いてたんですが、ずっと(AndroidXRの)話題が出てこなくて(笑)。「まだか?まだか?」と思って聞いていたら、情報は20分くらい。内容は……少しがっかりでしたね。それは後で話すとして、まず今回のGoogle I/OでのAndroid XRの新情報を含めた情報というのは何が出たかをまとめます。

1つ目がMRデバイスですね。VR/MR系のいわゆるヘッドセット型デバイスですね。ビデオパススルー型としては「Project Moohan」をSamsungと開発しています。これは今年の後半に発売されますというだけで新情報ゼロでした。ただ、これまでは限られた北米のメディアと、多分限られたインフルエンサーだけがプロトタイプを試していたんですけど、今回はGoogle I/Oの場に出たので、Moguraで記事を書いてくれているジャーナリストの西田宗千佳さんは体験されましたね。

どちらかというと今回メインだったのは、やっぱりグラス型デバイスの方ですね。事前予告でも、1週間前に出たムービーでスピーカーの人がメガネかけたまま「もう1個あるから楽しみにしとけよ」って言ってて。

ARグラスってことは、HoloLensやMagic Leapみたいな現実とバーチャルが色々融合した感じの表現ができるものを指しますね。だからこれまではAndroid XRはMRヘッドセットとARグラスのふたつに対応しているという発表の仕方だった。しかし、今回ラインナップが広がっていて、一番ライトなデバイスとして「AIグラス」って書いてあったんですよね。

ここに来て急にAIグラスって言葉がにわかにどこから出てきたのかと思うんですけど、要するに、映像を映すディスプレイは無しでもOKで、音声中心でやり取りのできるAI機能をメインとしたインターフェースですね。グラスにカメラがついていて、AIが人間の目線で現実空間を見ることができて、写真や動画撮ることもできる。また、今見ている視界に映っているものを、「あれは何なの?」とか「今何が映ってんの?」とか聞いたり出来る。道を調べたいなら「Googleマップの情報で案内して」と指示することも。

つまり、エージェントAI、アシスタントって呼ばれてる機能を、本当にまるで自分と一緒にいるかのようにずっと連れて歩くことができるわけですね。なので、Googleは今回、MRヘッドセット、ARグラス、そしてAIグラスというようにカテゴライズを区分したわけです。

華々しいデモのはずが…露呈した技術的課題

ゆりいか: 僕もあとからアーカイブを見たんですが、ちょっとデモ中に明らかに不具合が起きていて、おやっと思ってしまったんですよね。

すんくぼ: うまくいってなかったですよね。

ゆりいか: そもそも、AIグラスの機能を会場現地で実践するという内容でしたが、その肝心の映っている映像が結構かくついてしまっていて……。

すんくぼ: かくつきはライブストリーミング機能を使ったんですよね。つまり、AIグラスをかけてる人が見ている視界の動画を、ステージ上の巨大なディスプレイで中継していたんですよ。大体このライブストリーミングがつくと、YouTubeとかもそうですけど、原因は通信環境なんですよね。

ゆりいか: もうひとつ、つまづきが見えたのが、多言語翻訳のデモでした。リアルタイムで他の言語に翻訳して、それを字幕として映し出すというものでしたが、こちらもやり取りが止まってしまって……。

すんくぼ: 非英語圏の言葉でのやり取りを英語化する試みでしたが、最初の一往復で止まってしまいましたね。

ゆりいか: デモの前に「難しいチャレンジをやります」と言い訳はしていたのですが。

すんくぼ: 言ってましたよね。あれはちょっとダサかったですね(苦笑)。I/Oの動画って同時視聴数で言えば、たしか数十万人規模なので、まあ、成功させて欲しかったですけどね。

ゆりいか: でも「失敗したぞ!」と叩く人たちはSNSであまりいなかったですね。

すんくぼ: みんな優しかったですね。その分、多分前半のAIのインパクトにやられてるという感じだったのかもしれないですけど。

Googleを支えるパートナー企業たち

すんくぼ: あとは新情報としては残り3つ。ひとつはハードウェアメーカーの紹介ですね。グラスの開発はやっぱりSamsung。しかもハードウェアだけじゃなくてソフト面の開発も一緒にやるって少し言っていたので、もはやAndroid XRのOSは、多分Samsungが協力しているのだろうと思います。

ゆりいか: もう完全にタッグって感じになりましたね。

すんくぼ: そう、だから本来の正式名称は「Google Samsung OS」だと思いますね。もう1つが、AIグラスのフレームのメーカー情報です。メガネであるからには、ファッショナブルなファッションアイテムである必要がある。そうなってくると、メガネ屋と一緒に作らないといけない。今回は、Gentle Monsterという韓国メーカーと、Warby Parkerというアメリカのメーカーでした。多分両方とも比較的若い世代向けのメガネメーカーに頼んだのかなと思います。

ゆりいか: Parkerの方は結構カラフルですよね。

すんくぼ: そうなんですよ。これは、MetaのRay-Ban Metaを明確に意識してますね。「別にデバイスとかガジェットではないと。もう1日中かけてるからにはちゃんとかけられるデザインであり、装着感である必要がある。それが重要だということを私たちは知っている」ということをちゃんと言った上での発表だったんで。そこはもうちゃんと抑えに行きますよと。
最後の情報は、AIグラス向けのAndroid XRに関しては、2025年の後半に開発者向けに提供を開始するといった話ですね。

ゆりいか: でも、そうなると一般向けへの提供は少なくとも来年以降か……。

すんくぼ: そうなんです。ここまでを振り返ると、新情報が非常に少なかったのと、デモが少し安定してなかったという意味では、どれぐらい安定したデバイスなのかわからなかったということになります。
ゆりいか:正直発売日は出してほしかったですね。

すんくぼ: どのタイミングで出すかというのはすごく多分、繊細な判断になってきているのではないかな。

なぜ今「AIグラス」なのか? GoogleのAI「Gemini」から読み解く戦略

すんくぼ: ここまでがGoogle I/OのAndroid XRパートの解説なんですけども、ただ今回の講演のメインって、AIの話なんですよ。AIの話がずっと続いていって、その延長線上にあるデバイスとしてグラスが紹介されるという比較的AIで統一された綺麗なプレゼンだったわけです。そういう意味では、前半の話の背景解説が必要となるので、これから話していきますね。
まず、先ほどから出ているように、Googleは今や検索の会社ではなく、AIの会社として見られていますね。普段からAIを触っている方々は、ある程度意識していると思いますけども、OpenAIのChatGPTだったり、AnthropicのClaudeだったりとか、それらと並ぶ感じで今GoogleのGeminiはシェアを取り合っている状況になります。

ちなみに、Moguraも基本的には業務でAIの活用というのを全面的に推進しているんですけど。ゆりいかさんはGemini使ってます?

ゆりいか: 僕はGeminiばっかりです。普段使っているGoogleドキュメントにも内蔵されているからという理由が大きいですね。最近はGeminiに「この記事に足りないものは何?」とか質問したりとか、あとは構成の練り方だったりを聞いていますね。

すんくぼ: いわゆる企業用「Google Workspace」を使っている人は、もうGeminiが今ネイティブ統合されちゃっていますよね。Googleドキュメントの横にいるし、Googleドライブの横にいる。だから、わざわざChatGPTに追加課金しなくても使えますよと。

ただGeminiってAI競争のなかでは、かなり後発だったんですよね。この生成AIのブームを作ったのがOpenAIでありChatGPTですし、その後に2番手として出てきたのが、Amazonも力を入れているAnthropicですね、いわゆるClaudeと呼ばれているAIを作っている。

そんな中で出てきたGeminiは当初性能については「まだまだだよね」みたいな感じだったんですけど、ここ最近は猛烈に追い上げてますね。去年の年末ぐらいだったら、多分まだGeminiは選択肢では怪しかったんですが、今Geminiの最新の世代が2.5っていうやつで。2.5 Proっていうのがあるんですけど。それがようやくいい感じに使えるようになってきた。これって普通に考えたらすごいことです。後発で、微妙なところからスタートして、もう先発のAIに追いついちゃったということを意味するんですよ。

ゆりいか: すごい追い上げですよね。

すんくぼ: 色々触ってみても、Geminiの2.5 Proのディープリサーチが一番いいですね。この1週間ぐらいで、ディープリサーチで調べると山のように文章出てくるじゃないですか。「誰が読むんだよ」というぐらい出てくる(笑)。読めないからそれをより簡略化して出してもらうという意味では、一時期はClaudeがお家芸で、いい感じのインフォグラフィックを作るという技術が使えました。

でも、もう同様の機能が入っているんですよ、Geminiに。ディープリサーチが終わった後、右の「生成」ボタンを押すと、インフォグラフィックを作ってくれるんです。ChatGPTが先行して新境地だったんですけど、今Geminiでそれを上回るレベルのものができちゃう。Claudeが得意だった領域も吸収してしまっています。またChatGPTもClaudeも非常にコーディングが評価されてますけども、Geminiも上がってきていますね。

マニアックな話になりますが、AIの世界では流行りの「MCP(Model Context Protocol/モデル・コンテキスト・プロトコル)」というものがあります。AIにいろんなサービスも連携してもらって、そのサービスの情報を取ってきてもらったり、そのサービスを動かすということをしてもらって、AI自体が単一のタスクを何かやるんじゃなくて、まるで誰か部下に仕事を頼むようにエージェントとして仕事をしてくれるようにする。ある意味エージェントAI時代のAPIって呼ばれているんですね。ChatGPTとかClaudeがこのMCPに対応していると、対応しているサービスの情報を取りに行きやすくなるんですよね。最初に提唱したのはClaudeのAnthropicだったのですが、Google I/OでGeminiにも対応していますと発表しました。

ゆりいか: 複数サービスの横断を自動化するみたいな。

すんくぼ: Geminiの外に出る必要がなくなってしまったんですよね。Google自体がサービスを山のように持ってる会社なので、検索、Gmail、Googleドライブ、GoogleマップあたりにGeminiをどんどん入れられる。Android TVからカーナビに至るまで、生活や仕事のさまざまな領域に入っていけるわけです。そうなれば、いちいちAIエージェントを使い分けて行く必要がなく、さまざまなサービスと連動したGeminiに頼んでしまえば完結するんですよね。

ゆりいか: 元々あったサービスに組み込んでいけばいいわけで、Googleからすれば、ゼロから開発するようなコストはかからない。

すんくぼ: そうなんですよ。AIの時代って重要なのは、裏側のデータベースをどれぐらい持っているかなんですけど。Googleは各全てのサービスにおいて全てのデータベースを今まで蓄積してきていると考えるとデータ量はとんでもないですね。

ゆりいか: 拾いに行ける量がそもそもすごい。

すんくぼ: 例えば、今から現実の空間の地形の三次元構造を取りに行こうとした場合に、多分OpenAIやAnthropicは、どこかのサービスと連携しないといけないんですよね。でもGoogleはGoogleマップでGoogle Carで三次元データ収集している。さらに、Geminiは今2.5 Proというのが現状では一応最高レベルですが、ライト版でより処理が高速化できる2.5 Flashというモデルがあるんですよ。あとはGemini Diffusionではコーディングを爆速にするものも出している。

Geminiの中のアプリ、スマホアプリのGeminiに対して、Gemini Liveという機能が入りますと。これはもうリアルタイムなんですね。リアルタイムにスマホを起動してかざすと、今映ってるものとかをGeminiとやり取りができるという機能になります。レスを「今AIが生成してます」みたいなのを待ってから結果が出てくるというのじゃなくて、音声でそのままやり取りできる、自然なペースで。

ゆりいか:類似するサービスとして思いつくのは「Googleレンズ」ですが、そのライブ版みたいな理解で良いんですかね?

すんくぼ: ある意味、リアルタイムになった版って感じですかね。さらにGeminiが裏で動いているからには、レスポンスがめちゃくちゃ早くて待つ必要がないということですね。そういったサービスを使う上で「どのようなデバイスになるのか」という次の話として、今回「Android XR」が出てきたわけです。

ざっと、今話したような流れが、AI業界側からの視点です。彼らの視点からすれば、AIが急速にレスポンス速度がはやくなっていくのであれば、もうスマホやPCではなく、毎日身につけて、視界も共有できるようなグラス型デバイスが、ハードウェアとして最適なのではないかという発想が出てくる。
ちなみに、興味深いこととして、Android XRって2024年の12月に発表されたんですけど、その時点ではAIの話って控えめだったということです。今回のI/Oほど「もうAIのためのデバイスです」って言ってなかったんですよね。

ゆりいか: 明らかにアピールの仕方を変えた感じですよね。

激化する開発競争 先行するMetaと、謎に包まれた第三勢力


すんくぼ: GoogleのAIグラスの競合といえば、Meta陣営ですね。Metaのザッカーバーグ氏が「AIグラス」という呼称を使っていますが、たしか当初はスマートグラスと言っていたはずです。これは最初からAIグラスの路線を考えていたというよりは、おそらく「まずはRay-Ban Metaというスマートグラスを作り、その中に自社のAIをのせてみよう」という発想で試したはずです。すると、AI側の進化がすさまじいことになったので、後から「AIのためのデバイス」という扱いに変わったんだと思います。

ゆりいか: そう考えると、若干のラッキーパンチという感じもちょっとありますよね

すんくぼ: しかもRay-Ban Metaに至ってはこれ2世代目ですからね。最初はRay-Ban Storiesという1台目があって、それはそんなにうまくいってなかった。そのうえで2発目としてRay-Ban Metaが出た。しかも普通にカメラ機能だけでも便利だし、Ray-Banも気合入れているからファッショナブルだし。

ゆりいか: 売れ行きとしては200万台以上という情報がありましたね。

すんくぼ: まさかのグラス型デバイスが200万台以上売れると。大成功しているということで、「ガンガン広げてくぜ、今年には続報があるからな」とザッカーバーグが言っているわけですよ。ということで、多分、次世代機が出てきます。いよいよディスプレイが乗るんじゃないかという噂があるんですよね。

ゆりいか: 映像ディスプレイ搭載のAIグラスになるかも?

すんくぼ:ますます開発競争が激化しますね。多分新作のRay-Ban Metaは年末だと思うんですが、そうなると、だいたい同じ時期にRay-Ban Meta次世代機とAndroid XR搭載のAIグラスが出てきますね。むしろGoogleはそれに合わせる必要があると思うんですよ。すでに先行しているMetaをGoogleがどれだけ追いかけられるのかがポイントになります。

ゆりいか: Geminiが猛烈に追い上げたことを考えると、まだどちらが優勢になりそうかは語れませんね。

すんくぼ:とはいえ、今はまだAIを使う機会って、モバイルやPCなどの上で使うアプリやWebサイトですよね。まだグラス型は一般に広がりきってはいないと。
ここで、さらに話を広げたいんですけど、「PC、スマホ、AIグラス……他に何かありましたっけ?」ということに触れていきます。

実は先に触れたAnthropicはハードウェアの話はまだ一切していません。気になるのはジョナサン・アイブと、サム・アルトマンが匂わせているデバイスです。

ゆりいか: それは一体?

すんくぼ: そもそも、ジョナサン・アイブさんは誰かというと、伝説的なプロダクトデザイナーです。分かりやすく言えば、iPhone、MacBook Proをデザインしてきた方です。Appleの元最高デザイン責任者。iPadとかもそうですし、iPodとかもそうですし。あとiMacのカラフルなMacとかあったと思うんですけど、 あちらもジョナサンさんの作品です。つまり、Appleのデザイン部分を一手にずっと担ってきた方ですね。

2019年にAppleを去って、LoveFromという会社を経営されていますが、そのジョナサン・アイブとサム・アルトマンが一緒にAIに最適なデバイスを作りますと話しているんです。

ゆりいか: そういうことだったのか。

すんくぼ: しかも面白いのが、作るという話自体は結構前から言っていたんですよね。提携して作るというのは確か1年前か2年前ぐらいから言ってました。今回はジョナサン・アイブがそのために作った会社をOpenAIが買収するようです。いよいよ「一緒にやりましょう」という話が動き出した、と。
ただ、興味深いところは、「どんなデバイスなのか?」は一切明かされていないんです。とにかくAIに向けた最高のデバイスを作るとは言っていますが、詳細は分からない。

ゆりいか: AIグラスになるのかどうかも分からないですね。

すんくぼ: そうなんですよ。ひょっとすると、AIグラス勢と、そうではない別のデバイス勢のバトルみたいになるかもしれないです。

デバイスもAIもどちらも追わなければならない理由

すんくぼ:あとはAppleですね。ジョナサン・アイブなきAppleはどうなっているのかと。まずOS、AIの競争の中でのOSは明らかに遅れていると思います。「Apple Intelligence」を2024年に発表していますが、ちょっと評価はかんばしくないですね。

ゆりいか: 自分もiPhoneユーザーなんで入ってるんですけど、Apple Intelligenceは使っていないですね。

すんくぼ:多分、他のAIサービスを使う方を優先していると思うんですよ。デバイスに至っては、Appleは秘密主義なんで。AppleとMRヘッドセットは出している一方で、グラス型デバイスの話というのは、噂が出たり入ったりという感じで分からないと。Vision Pro次世代機がグラスかって話もありましたけどね。

MetaとGoogleがリードしているとは思いますが、他の会社ももちろん入ってくる可能性もあります。特にAndroid XRというのはオープンなので、いろんなハードウェアメーカーが乗っかれる。例えば、ARグラスメーカーのXREALは、Android XR搭載のAI搭載ARグラスを作っているというアナウンスを出しました。

誰がどこに乗っかるのかという話ですね。唯一Microsoftだけは、HoloLensからも撤退してしまい、ウェアラブルのハードウェアという意味ではもうチームも解散させているので、完全にそこには乗らなかったですね。

ゆりいか: 今後はAIというソフトと、デバイスというハードの両面を追わないと、情勢が負えなくなってしまいますね。

すんくぼ: そうなんですよね。今まではハードウェアやXR技術だけを追っていましたが、今後はAIが入ってくることを前提に考えなければならない。そういう意味ではデバイスとAI(AIの組み込まれたOS)の両方が大事な中で、また勢力図も変わってくるなと。

今回あえてAIの話に時間を割きましたが、とはいえ、冒頭で話したGoogleのI/Oのグラス型デバイスが出てくると、その出来栄えが気になってしまいますね。今回デモに失敗していましたし。

ゆりいか: バッテリーがどれくらい持つのか等、機種のスペックも気になりますね。

すんくぼ: OSはいいものだったとしても、ハードウェア側がそれをちゃんと使いこなせてないと、いいデバイスにはならない。過去に、どこのメーカーとは言えないですけど、日本のメーカーで充電ケーブル繋いでたのに電源オンにしてると充電が減るみたいなスマホもありましたね。それから、ネックになるのは処理能力と通信環境ですね。通信環境も結局通信のところの性能に準じてしまうので。

ゆりいか: 結局AIグラス単体だけで動かすよりも、スマホにコードを繋いでスマホ側で処理をしたほうが効率的ということになりそうな気もしています。

すんくぼ: ハードウェア側の排熱やバッテリーの課題が大きいので、そこを外部デバイスで処理するという方式はしばらくありそうですね。

ゆりいか: 黎明期ならではの実験的なデバイスも色々と出てくるのかなという気もします。そういう意味でも本当にデバイス側もAI側も両方見ておかなきゃいけないですね。メディア的には大変ですが(笑)。

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