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VR体験施設 2025.09.30

「中野ブロードウェイ」にオープンしたXRアトラクション施設『XR Center Game Space』とは? 体験レポート


9月6日、東京のサブカルの聖地「中野ブロードウェイ」に、MRゲームが体験できる施設『XR Center Game Space』がオープンしました。

「フリーローム型VR」と呼ばれるタイプのゲーム施設で、VRヘッドセットを付けた状態で、部屋の中を自由に歩き回ることができます。さらに『XR Center Game Space』ではゲーム内で受けた“衝撃”を体にフィードバックさせる機能も! ベスト型デバイス「TactSuit Pro」と、ハプティックガンコントローラー「Mavrik Pro」といったレアなデバイスもあり、本格的なガンアクションゲームを体験したい人にはたまらない内容となっています。

『XR Center Game Space』は、XRアトラクションの企画開発会社「株式会社日本XRセンター」が施設の運営、MRゲームの開発を行っています。東京ドームシティの常設XRアトラクション「XRミッション バトルワールド2045」や、大阪万博のアトラクションなどを制作し、世界的なXR展示会である「AWE Asia」では受賞経験もある企業です。

今回の中野での施設設立にあたり、株式会社日本XRセンターは「XTech Ventures株式会社」を始めとする投資家から約1.1億円の資金調達を行う他、クラウドファンディングでも215万円を達成。さらに「ビジコンなかの2024」にて優秀賞・SDGs賞の2つを受賞し、「中野区をVR特区にする」ことを目標に掲げ、地域の活性化に向けて動いています。

今回、筆者はメディア向け体験会に参加。ゲームの体験や、株式会社日本XRセンターの小林大河さん、渉外顧問の「コヤ所長」こと小山順一朗さん、そして中野区長 酒井直人区長から、施設設立までの熱いお話を伺いました。

誰でも気軽に遊びに行ける「XR Center Game Space」!

「XR Center Game Space」は、中野ブロードウェイの1階奥にあります。中野駅から商店街のアーケードを歩いて徒歩10分ほどの場所にあるので、好立地かつ雨の日にも濡れずにたどり着くことができます。

今回体験するのは「ZOMBIE STORM(ゾンビストーム)」! 迫りくるゾンビたちを銃で倒していくMRゾンビアクションゲームです! 現実空間上にバーチャルな3Dモデルを表示させる技術=MRを使用して、プレイヤーがバーチャルなゾンビを倒せるようになっています。

現実の空間にゾンビが現れるという不思議かつ不気味な感覚を味わえると共に、コントローラーで移動するのではなく自らの足で歩いて移動できるため、本当にゾンビゲームの世界に入っているかのような没入感を体感できるとのこと。

ちなみに施設の入口に扉はなく、通りがかりの人も受付スペースまでは見ることができ、開放的な印象を感じました。この施設を知らない方がたまたま通りかかっても気軽に入ることができそうです。

さっそく入口で受付を行います。体験料は1名平日2,000円、週末祝2,500円で、1回最大6名まで同時プレイ可能となっています。予約をしていなくても、当日空きがあれば体験は可能ですが、確実にグループで参加したい場合は、チケットサイトから事前に購入と予約を行っておくといいでしょう。体験時間は約15分ほどになります。

さらに、ここで使用する武器の選択も行います。武器の種類は、アサルトライフルやショットガンなど5種類あるので、チームで手分けして様々な武器を使うのも面白そうですね。

体験スペースに入ると、そこにはMRの体験施設でお馴染みの白黒模様が壁に描かれています。この模様は、システムがプレイヤーの位置を割り出すために付けられた目印です。そして、すぐ目に入ったのが壁にかかった扇風機。ゲームの没入感を上げるための設備のひとつです。

プレイヤーの入室を終えるとゲームの準備に入ります。ハプティックベストやVRヘッドセットを渡されるので着用します。このハプティックベストは、bHaptics社から販売されている「TactSuit Pro」と呼ばれる製品で、内蔵された32個のモーターが衝撃を受けたところに反応して、ゲーム内の音や衝撃を体に送ります。

使用するVRヘッドセットは「Meta Quest 3」。コードレスのため動きやすいのが特徴です。さらに頭からずれにくくし、安定して固定させるため「BOBOVR」と呼ばれるヘッドバンドも取り付けられています。これを使うことで、おでこでVRヘッドセットを支えることができ、長時間のプレイでも重みによる痛みが非常に軽減されます。プレイヤーが動けることがミソのMRアクションゲームをする装備としては、とても良いものとなっているでしょう。

さらに、コントローラーは近未来的な銃の形状をしたStrikerVR社の「Mavrik Pro」を用意。こちらもゲーム内の衝撃に合わせて振動する仕組みになっていて、銃の形状と合わせてさらにゲームの体験を向上させます。

使用する武器によっては、「TactSuit Pro」と同じくbHaptics社から販売されている「TactSleeve」を前腕に付けて遊ぶこともあるそうです。

これらのデバイスを使うことによって、大きな動きに対応しつつもしっかりと頭に固定できるVR機器と、ゲームの臨場感を高める”振動”を体に送り込むベストとコントローラーで、ゲーム中に受けたダメージやステージギミックの衝撃を振動に変換して自身の体で感じて没入感を上げる最高のアクションゲームの体験ができそうです。

装着はスタッフの方がひとつひとつ丁寧に説明してくれるので、あまり慣れていない方も安心です。デバイスもゆっくり手渡ししてくれるので、多少もたついても大丈夫。

準備ができたら、いよいよゲームスタートです!

360度、全方向から襲いかかるゾンビの大群!

VRヘッドセットを付けると最初に見えてくるのは、身に着けている武器とガイドのキャラクター。この時点ではMRではなく完全なバーチャル空間となっていました。プレイヤーは特殊部隊「ストームスクワッド」の一員として、博士を助けるミッションが与えられます。研究所に潜入して、博士を救出することが今回の任務です。チームメンバーとレシーバーでコンタクトを取りつつ、鼓舞しあい、そしてついにゲームが始まります…..!

輸送機から出るとプレイヤーの周囲からたくさんゾンビが湧き出て、襲い掛かってきます。
銃のトリガーを引いて、迫りくるゾンビを撃ち倒していきます!

感覚としては、ゲームセンターにある筐体型ゾンビシューティングゲームのようでもありますが、臨場感は普通のゲームセンターのクオリティを超えています。目の前にゾンビがいて目の前まで襲い掛かってきたり、それを避けたりできる、筐体型の進化版のような体験です。

何よりコントローラーによる移動操作ではなく、プレイヤー自身で動けることが良いポイント。プレイヤーたちが立つ場所の底が抜けたり、リフトに乗って昇降することで、ステージが変わるような演出になっているため、本当に色々な場所を移動している感覚も強く、自宅の狭い部屋で遊ぶのとは段違いの体験です。

さらに『XR Center Game Space』では、装着したデバイスによる振動と、扇風機から来る風で、体験の演出もアップしています。風は輸送機のプロペラで、振動は銃を撃った時、ダメージを負った時、地面から振動が来る際の演出で感じました。

敵はゾンビだけでなく、ステージのギミックもプレイヤーに襲い掛かります。昇るリフトの先には赤いレーザーが張られ、プレイヤー自身が移動して避けないと焼き切られてしまいます。さながら、それは有名ゾンビ映画のよう。このゲームにもってこいの仕掛けでした。

ステージを進んでゾンビたちを倒していくと、大きく狂暴なボスゾンビが現れます。身軽にステージ上を動き回るボスゾンビは、様々な攻撃で襲い掛かってきます。味方と協力して、透明化するボスゾンビを探し、情報を伝え合うチームプレイが必要になってきます。

もちろんこのゲームにも、ダメージ判定の概念があります。一定のダメージを受けるとプレイヤーはダウンし、数十秒間動けなくなります。ボスゾンビはプレイヤーが協力して立ち向かわないと、勝つことが難しい強力な敵キャラ。動けないと攻撃にまわれず、とても時間がかかってしまうでしょう。

ボスゾンビを倒して、喜び合うのも束の間。今度は助け出した博士を連れて、研究所を脱出しなくてはなりません。プレイヤーは、上を目指して進んでいきます。道中現れるゾンビも序盤と比べ、強さも数も増して出現します。

そして頂上にたどり着くと、これまでのゾンビの比にならないほどの大きさの超大型ゾンビが姿を現します! その見上げるほどのデカさは、VRで見るとなかなかの迫力があります!大きな腕を振っての攻撃に耐え、チームで協力し、超大型ゾンビに挑みます!

さて……いろいろあって超大型ゾンビを撃破し、エンディングが流れ、これで終わりかと思いきや……。ここからの仕掛けはぜひ、実際に体験してみてください。少しヒントを出すと、この記事では「MRゲーム」と紹介しておきながら、ここまでVR状態であったことです。さらにその先にある“本当の戦い”まで、ぜひご自身の身体で体験してみてください!

ちなみに『XR Center GameSpace』では、ゲームをプレイした方へプレイ中の様子をPVのように編集した動画をプレゼントしてもらえます。体験後、メールですぐに届くので、興奮が冷めないうちにSNSへのアップもできます。

デバイスのお手入れは念入りに二度拭き

紹介した通り『XR Center GameSpace』では多くのデバイスを使用します。プレイヤーも入れ替わりで入ってくるため、デバイスをローテーションで使いまわすのも当然のこと。そうなると気になってくるのは、デバイスのお手入れについて。アクションゲームということもあり、常に動き続けているので筆者自身体験後にかなり汗をかきました。

お手入れについてお聞きしたところ、デバイスはゲームが終わるごとに、アルコール成分の入ったウェットティッシュと乾いた専用布でのお手入れを行っているとのことです。二度拭きしていてとても安心感がありました。

さらにベスト型ハプティックデバイス「TactSuit Pro」は、表面積的に最も汗を吸いそうですが、衣類用の消臭剤スプレーを使ったり、元々製品として内側の布地の部分が外せる設計になっており、洗濯も行っているそうです。

ここまで丁寧に整備をしているのを見られると、デバイスのお手入れについては万全と言えるでしょう。

コヤ所長が語る”フリーローム型”の体験へのこだわり

今年の5月から株式会社日本XRセンターで、ベースUI/UX担当兼渉外顧問に就任したコヤ所長こと小山順一朗さんは、元々バンダイナムコ研究所で勤務していた経歴を持ち、様々なコンテンツやゲームの開発、2022年に終了したVRゲーム体験施設「VR Zone」の責任者をしていました。

そんな小山さんが携わった『XR Center GameSpace』にも、小山さんがこれまで大事にしてきた「フリーローム型VR」体験がコンテンツに盛り込まれていました。

小山さんはフリーローム型について「この体験の仕方が一番没入感が高まる」と語ります。自分たちの思うまま自在に歩いて動くことこそ、何度も楽しむことができるVRの一番の体験なのです。

今回のゲームでも、赤いレーザーから自身の体を動かして逃げる動作や、動き回るボスゾンビを探す動作がまさにその通りでしょう。これまで没入感の高い最高のVR体験を追い求めた小山さんが語るVRアトラクションの話は非常に奥深いものでした。

「中野区をVR特区に」日本XRセンターが打ち出すVR施策

先述した通り、株式会社日本XRセンターは地域活性化のプランが評価され「ビジコンなかの2024」で受賞を果たしました。今回「XR Center Game Space」を中野ブロードウェイへ設立したのは、そのプランの第一段階に過ぎません。このMRゲーム施設を中野の新しい観光資源として創り出し、来年度からは、VRを活用した英語教育を導入して、若年層を取り入れる動きを見せる予定です。そして2028年度からは、行政サービスをVR化させ、住民対応や防災訓練にVRの技術を取り込んでいくことを計画しています。まさに「中野区をVR特区にする」ということを、株式会社日本XRセンターは推し進めていこうとしています。
東京コンテンツインキュベーションセンターを構えていることからも、新しいVRというコンテンツをテーマにした中野区らしい政策だと言えます。
これからの中野区のVRに関する動きはとても注目です。

今回の体験会には、中野区長 酒井区長も参加していました。「ZOMBIE STORM」を非常に楽しんでおり、中野区のエンターテイメントの目玉になることを期待していました。

また、今回のメンバーは皆さん中野区に縁がある方ばかりです。小林さんは中野区生まれ中野区育ちということもあり、今回の中野区出店には非常に熱い思いがあります。小山さんは自身が手がけた「アイドルマスター」や「機動戦士ガンダム 戦場の絆」のアーケードゲームが、初めて稼働したのが『XR Center GameSpace』からすぐ近くの「namco中野店」であり、ファンからは聖地となっている場所でもあります。
今回の『XR Center GameSpace』設立は、知る人ぞ知る縁に手繰り寄せられた非常に熱い展開であったと言えます。

友人、恋人、仕事仲間 いろんな人たちと楽しんでほしい「XRゲームセンター」

中野ブロードウェイに新しくできたMRゲーム体験施設「XR Center Game Base」。
都内にありアクセスや立地も良いことから、とても行きやすく体験ハードルが低い良い施設でした。

体験の料金については、土日祝で1名2,500円と、体験時間や他のVR体験施設と比較すると少し高いとも考えられますが、最新のハプティックデバイスを使用した体験は現状ここのみだということと、それを使った臨場感を考えると納得の金額かと思います。

コンテンツ自体も非常に熱く楽しいものでした。全方位から襲い掛かるゾンビに、気を抜ける瞬間がなく、設備やデバイスを用いたハラハラとした体験はVR慣れした筆者も非常にワクワクできました!気の合う友人や恋人のデートスポットとしてはもちろん、チームの結束力を高める目的で職場の方と訪れるのも面白いでしょう。

制作メンバーは、これまで様々な場所でVRアクションゲームを制作されてきた株式会社日本XRセンター、「VR Zone」や「MAZARIA」の責任者だった小山さんが行う最強の布陣であると言えます。

今後『XR Center Game Space』では、半年に1つのペースでコンテンツが追加される他、福岡にもXR体験施設が建設される予定とのことです。何度訪れても飽きない体験ができそうで、非常に楽しみです。

『XR Center GameSpace』から広がる中野区のVR特区への挑戦に、中野区の女神は微笑むのか。これからの動向にも非常に注目です。

名称 XR Center Game Space
住所 東京都中野区中野5丁目52-15 中野ブロードウェイ1F
料金 平日:2,000円
土日祝:2,500円
体験時間 約15分
体験人数 1~6名
対象年齢 7歳以上(13歳未満は保護者同伴)
公式サイトURL https://xrcenter.space/
チケット購入URL https://www.asoview.com/channel/ticket/8rJx5oIij0/ticket0000041919/

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