SnapのCEO、エヴァン・スピーゲル氏は、2025年を同社にとって「最も重要な年」と位置づけました。広告収入の成長が鈍化するなか、次世代ARグラス「Spectacles」が会社の存続に不可欠だと強調しています。あわせて同社は最新のXRオペレーティングシステム「Snap OS 2.0」を発表。本OSは、開発者向けの第5世代Spectacles ARグラスと、2026年に発売予定の一般消費者向け第6世代Spectaclesに搭載されます。新しいウェブブラウザは処理速度と電力効率を改善し、直感的なインターフェースでARコンテンツをより快適に閲覧できる設計です。
スピーゲル氏は、ARとAIの組み合わせが働き方や学び方、遊び方を変えると述べました。人々は1日に7時間以上をスクリーンで過ごしていますが、AIが仕事を管理することで負担を減らせると語りました。さらに、物理的な製品のコスト上昇をデジタル商品で代替することで、廃棄物削減と新しい経済圏の創出につながると述べています。
Spectaclesでできることは単なるスマートフォンでできる体験の移植ではなく、AIを中心に設計されています。音声で文書を呼び出したり、透明なディスプレイで映画を鑑賞したり、実物大の3Dモデルを共有することが可能です。子どもが仮想モデルで学習したり、友人と仮想ボードゲームを楽しむ体験も想定されています。複数の物理ディスプレイを置き換える可能性があり、OSも文脈や記憶に応じて最適化されます。スピーゲル氏は、こうした仕組みが大きな事業機会になり、時間とともに価値が増すとしています。
あわせてSnapは最新のXR向けOS「Snap OS 2.0」を発表しました。これは開発者向け第5世代Spectaclesと、2026年発売予定の一般向け第6世代Spectaclesに搭載されます。Snap OS 2.0では処理速度と電力効率が向上し、スマートフォンなしでARコンテンツを現実空間に重ねて表示するSpotlightレンズや、動画を整理しSnapchatに共有できるGalleryレンズも追加されています。加えて、リアルタイムのテキスト翻訳と40言語対応の音声翻訳機能、周囲の物事についてAIに質問できる「Spatial Tips」も提供されます。人気XRゲーム「Synth Riders」の移植も決定しました。
第5世代モデルは2024年9月に公開済みで、今回のOS発表は一般向け製品への準備段階とされています。第6世代の外見、価格や詳細な仕様は現時点で明らかにされていません。
MetaやGoogleなど大手企業もAR開発を強化しています。Snapは競合に備え、2026年に向けて組織改革を進めています。10~15人の小規模チームを単位とする社内アクセラレーターを設置し、短期サイクルで成果を出す仕組みを導入。迅速な試行錯誤を通じて組織を活性化し、ARへのパラダイムシフトを主導したい考えです。Spectaclesは「人を中心としたコンピューティング」への転換を担う製品と位置づけられています。
2025年6月からは、Google GeminiやOpenAI ChatGPTと統合したARミニアプリ「Lenses」をSpectacles向けに制作可能となります。既存のSnapchat Lensesも移植でき、エコシステムの拡大が進みます。さらに、2025年4月1日からは「Spectaclesコミュニティチャレンジ」が開催され、新規プロジェクトや更新を通じて総額2万ドル以上の賞金を獲得できる企画も開催されました。
(参考)Road to VR1、Road to VR2、Snap
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