Home » AIアバターでバーチャル試着を”楽しく”、米スタートアップDojiが約20億円を調達


投資 2025.05.22

AIアバターでバーチャル試着を”楽しく”、米スタートアップDojiが約20億円を調達

米スタートアップのDojiは、AIアバターを活用したバーチャル試着アプリの開発資金として、約20億円(1400万ドル、5/26時点レート換算)のシード資金を調達しました。出資はThrive Capitalが主導し、Seven Seven Six Venturesも参加しています。

Dojiは2024年に設立された企業で、創業者はドリアン・ダルガン氏とジム・ウィンケンス氏です。ダルガン氏は以前AppleでVisionOSの開発に携わり、MetaではOculus Quest向けの体験開発を行っていました。ウィンケンス氏はDeepMindの研究者を経て、Googleで生成AIを用いた消費者向け製品の開発に取り組んでいました。社名の「Doji」は両名の名前に由来しています。

開発中のアプリでは、「ディフュージョンモデル」と呼ばれるAI技術を使い、ユーザーの自撮り写真と全身写真をもとに、30分ほどでリアルなアバターを生成します。このアバターを使い、さまざまな服の組み合わせを試すことが可能で、自分に似合うスタイルを手軽に確認できるとのことです。

Thrive Capitalのマイルズ・グリムショー氏は、Dojiのアプリが買い物体験を楽しめるものにする可能性を指摘し、友人や家族と異なるスタイルを共有したくなるようなソーシャルな要素もあるとコメントしています。
Dojiアプリは、バーチャル試着にとどまらず、ファッションを楽しむソーシャルな体験を提供することを目指しています。ユーザーはアバターを使って衣服の組み合わせを試し、結果をSNSなどで共有可能とのことです。

現在アプリは招待制で運用されており、ユーザーは好みのブランドを選ぶことで、そのブランドの服が優先的に表示される仕組みになっています。また、Webサイトのリンクを投稿することで、その衣服が自分に似合うかどうかを確認することも可能です。

ダルガン氏は、Dojiの特徴として「服を楽しく探索できる仕組み」と「長年のアバターデザイン経験による人間らしい表現力の高さ」を挙げています。従来の試着アプリは、技術的な限界やユーザーの自己イメージに対する理解の不足が課題だったと指摘。同社は画像処理技術に重点的に投資し、ユーザーが自分をどう認識するかに注力しているとしています。

今後の展開として、試着の高速化や、外部サイトに遷移せずアプリ内で購入が完結する仕組みの導入を計画しています。現時点では衣服の見た目は確認できますが、サイズ感や着心地といった「フィット感」までは再現できていないとし、この課題への対応を予定しています。

このアプリは80カ国以上で利用可能ですが、現在は招待制で、一般公開の時期については明らかにされていません。今回の資金調達により、AIモデルの精度向上や機能拡充が進められる見込みです。

(参考)TechCrunch、Doji


CONSULTING / DEVELOPMENT

コンサルティング・開発サービス

Moguraの知見を、あなたのプロジェクトに

mogura_next

Moguraの知見を、あなたのビジネスに
編集長の久保田を筆頭に、XR/メタバースなどバーチャル領域を知り尽くす専門チームが、リサーチからコンサルティング、企画、開発までを一貫支援。
Mogura VRで培った豊富な情報力と業界ネットワークを強みに、企業・行政機関の成果につながる最適な解決策をご提案します。