イスラエルのSightful社は、ARグラス「Xreal Air 2 Ultra」と連携する新ソフトウェア「Spacetop for Windows」を発表しました。これは、2024年10月に開発中止が決まったハードウェア「Spacetop G1」に代わる新たな製品展開となります。
Spacetopは、ARグラスを使い、100インチ超の仮想ワークスペースを提供するソリューションです。物理的なディスプレイを持たず、場所を問わずマルチモニター環境を構築できる点が特徴です。AI処理に特化した専用プロセッサーNPU搭載のWindowsPCで、ソフトウェア単体として利用できるようになりました。
元々Spacetopは、ARグラスをディスプレイ代わりに使うノートPC型デバイスとして登場しました。従来のノートPCとは異なり、画面表示をARグラスに委ねる斬新な設計が話題となりました。しかし、約30万円(1,900ドル)という価格もあり、ハードウェア版「Spacetop G1」の販売は中止されています。
新たに登場した「Spacetop for Windows」は、ARグラスと組み合わせてWindowsアプリをARグラス上で自由に操作できるソフトウェアです。ユーザーは100インチ超の仮想キャンバス上に複数アプリを配置し、作業に合わせてレイアウトをカスタマイズできます。たとえば、メッセージアプリを脇に置き、中央に大きな表計算シートを広げるといった使い方が可能です。
Spacetopの主な特徴には、人気アプリへのシームレスなアクセス、キー操作による直感的なワークスペース移動や回転、移動中でも作業環境を保つ「トラベルモード」があります。さらに、明るく鮮明なディスプレイ表示により、屋内外問わず快適に使用できます。
Spacetop for Windowsは、2025年4月24日から販売開始されました。価格は899ドル(約13万5,000円)で、Xreal Air 2 Ultra ARグラスと1年間のサブスクリプション(年間更新料200ドル)が含まれています。度付きレンズもオプションで用意されています。
今回の発表では、Spacetopの初となる国際展開も明らかにされました。これまで米国のみの提供でしたが、新たにドイツでも利用できるようになります。さらに2025年内には、対応国を順次拡大していく予定です。
Sightful社はこの国際展開に向け、ドイツテレコムと戦略的パートナーシップを締結しました。あわせて、SHIインターナショナル社やインテル社とも協力関係を築いており、今後のグローバル展開を本格化させる構えです。
なお、Spacetop for Windowsの推奨システムには、Dell XPS Core Ultra 7(32GB)やHP Elitebook、Lenovo Yoga Slim、ASUS Zenbook、Acer Swift Go 14、MS Surface Pro for Business(Ultra 7)などが挙げられています。Sightful社によると、今後も順次、対応機種や対応地域を拡大していくとのことです。
(参考)Sightful

