Baobab Studioが制作したVR用のCGアニメ『Invasion!』が、劇場版となり、映画館で楽しめるようになることが分かりました。この情報は、Baobab Studioとパートナーシップを結んだプロダクションスタジオRoth Kirschenbaum Filmsが発表したものです。
『Insvasion!』とは
『Invasion!』はVR向けに制作されたアニメーション作品です。雪原を舞台に、ウサギの主人公が侵略してきた宇宙人を追い払うために動物の仲間たちと力を合わせる……というストーリー。
VRの特性を活かした作品に仕上がっており、ウサギが至近距離まで近づいて覗き込んでくるシーンでは思わずドキッとします。360度見回した空間演出と展開で、言葉を一切使うことなく物語が進んでいきます。
同作品の第1章はGear VR、Oculus Rift、HTC Vive向けに配信中。PalyStation VR(ローンチ)、Daydreamにも対応が決定しています。第2章は2017年に配信予定です。
制作したBaobab Studioは、『マダガスカル』のディレクターらが設立したVRアニメーション専門スタジオ。2015年12月には600万ドル(約6億円)の資金調達をおこなっています。
目指すはトイ・ストーリー
『Invasion!』の映画化を手がけるのは、1996年からウォルト・ディズニー・スタジオの代表取締役を務めたジョー・ロス氏とユニバーサル・ピクチャーズの共同代表ジェフリー・カーシェンバウム氏。
ロス氏は同作品を「次のトイ・スト―リー」にしたいと語っています。
世界中で大ヒットをした映画『トイ・ストーリー』は、劇場公開された世界初のCGアニメーション作品で、その草分けとも言える作品です。VR発で展開する『Invasion!』が成功できるのか注目したいところです。