グーグルは10月4日(日本時間10月5日)の発表会にて、新型スマートフォンPixel(ピクセル)を発表しました。
この「Pixel」は、グーグルが進める高品質なスマートフォンVRプラットフォームDaydreamに対応する初のスマートフォンになります。
また、合わせてグーグルはDaydream用のVRヘッドセット「Daydream View」を発表しました。
PixelとDaydream
Daydreamは、グーグルが2016年5月に発表したスマートフォン向けのVRプラットフォームです。これまでグーグルが展開していたCardboardに比べて、スマートフォン、ヘッドセット、OSがVR向けに統合されることで、より高品質なVR体験を可能にするとしています。
Daydream対応のスマートフォンはDaydream Readyと呼称されます。その最初の対応機種が、グーグル自身が販売する「Pixel」になります。
Pixelの紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=Rykmwn0SMWU
対応ヘッドセットDaydrwam View
グーグルは、Daydream用のVRヘッドセットとして「Daydream View」を発表しました。価格は79ドル(約8,000円)、発売は11月です。
https://www.youtube.com/watch?v=rLLAA4ENIP4
Daydreamチームのリーダー、クレイ・ベイパー氏はDaydream Viewは、3つの点で工夫されていると語りました。その3つのポイントは、快適性、シンプルさ、そしてコントローラーです。
快適性
Daydream Viewの表面はマイクロファイバー製の布で覆われています。Oculus社のOculus Riftも彷彿とさせる柔らかな印象です。広めの形状で眼鏡を使用している人も装着可能。
また、カラーバリエーションにもこだわっており、スレート、スノウ、クリムゾンの3色が発売されます。
シンプルさ
Daydream Viewerは使いやすさにこだわっている、とベイパー氏は語りました。接続の煩わしさを省略するため、スマートフォンとヘッドセットはワイヤレスで接続。スマートフォンを挟むだけで使用できます。
Gear VRなどのようにスマートフォンとヘッドセットを接続する必要もありません。ベイパー氏は、今後パートナー企業から発売されるDaydream対応のスマートフォンも挟むだけで使用できるようになることを明らかにしています。
コントローラー
Daydream Viewにはリモコン型のコントローラーが付属します。ボタンやタッチパッドのほかに、360度の動きを認識するセンサーを搭載しているため、VRの中でさまざまな動きが可能になります。
最後に、リモコンがなくなってしまうことを考慮し、ヘッドセットにしまうことのできる設計にしていると語り、そこまで綿密な「使いやすさ」をアピールすると会場の笑いを誘っていました。
Daydreamで何ができるか?
コンテンツに関しては、「多くのVR体験が可能になる」としながらも紹介されたものは数点の代表てきなものに限られました。
・『Fantastic beasts』ハリー・ポッターシリーズのJKローリングとワーナー・ブラザーズによる魔法使い体験
・『Star Chart』スマホ初期にも話題となった星図をVRで見ることのできるアプリ
・『Gunjack』CCP Gamesが開発しているシューティングゲーム
また、グーグルのサービスであるフォトやストリートビュー、YouTubeが完全対応することが明らかになっています。
Daydreamの登場は11月になります。Pixelを含め、日本での発売に期待したいところです。