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VTuber 2019.02.24

VTuber界のマルチタスク雀士「夜桜たま」の魅力とは?ひとり四面打ち麻雀+実況解説+コメント拾いまで!?

「.LIVE(どっとライブ)」とは、人気VTuber(バーチャルユーチューバー)・電脳少女シロさんや、自称・世界初の男性VTuberのばあちゃるさんが所属するVTuberプロダクション。この.LIVEでばあちゃるさんがプロデュースしている12人のVTuberグループが「アイドル部」だ。

元々は2Dモデルで活動を開始し、当時のばあちゃるさんのYouTubeチャンネル登録者数である「5万人」前後を目安に3D化することが大きな目標となっていた。現在は12人全員が3D化を達成、アイドル部全員がチャンネル登録者10万人を突破し、アイドル部のオリジナル楽曲をリリースすることが現在の目標の1つとなっている。

以前MoguLiveでは、アイドル部所属の「ヤマト イオリ」さんを紹介した。

最近では、テレビ朝日の番組「超人女子戦士 ガリベンガーV」に電脳少女シロさんやアイドル部メンバーが出演。また、カルロ・ピノさんが執筆を、八重沢なとりさんが挿絵を担当した雑学本「ぴのらぼ おいしい虫さんたち」が3月26日に発売するなど、既存のVTuberの枠を超えた活躍を見せ始めているグループでもある。

今回紹介するのは、そんな.LIVEアイドル部所属の「夜桜たま」さん。彼女の色々な意味で枠を超えた活動や、その魅力を見ていこう。

しっかりものの超人級雀士

2018年5月4日はアイドル部メンバーが生配信を開始した、本格的な活動の開始日。夜桜たまさんはこの日のトップバッターとして初めての生配信を行った。

初配信の内容は自己紹介やフリートークのほか、アイドル部のメンバー紹介を行うというもの。アイドル部には部長や明確なリーダーが決められていないが、彼女の真面目な性格や仲間思いな人柄も手伝い、リーダーに近い立ち位置として見られることも。

夜桜たまさんを語る上で外せないのは、なんと言っても麻雀だ。

彼女の麻雀への情熱は凄まじく、暇さえあれば「天鳳(麻雀のオンラインゲーム)」で麻雀を打っている。配信開始前に打ち始めた麻雀が終わらず、麻雀を打ったまま配信を開始したこともあったほど。「天鳳」に限らず、「セガNET麻雀 MJ」「NMB48の麻雀てっぺんとったんで!」「ドマ式麻雀(ファイナルファンタジーXIV内のテーブルゲーム)」「Mahjong club(Steam)」、果ては「4人打ちアクション麻雀(Steam)」なるマイナーなゲームまで、麻雀と名が付くあらゆるゲームをとりあえず遊んでみる麻雀愛を見せている。

本来、麻雀はルールを知らない状態で配信を見ても楽しみ方が分かりにくいゲーム。しかし夜桜たまさんは初心者のための麻雀講座を開いたり、普段の麻雀配信では逐一打ち方や考え方の解説を行ったりしている。麻雀が分からない状態でも、なんとなく見ているだけで楽しい配信になっているのが凄いところ。

プロ雀士の知識も深く、Mリーグ(プロ麻雀リーグ)を観戦する配信では、プロ雀士のパーソナリティを交えて熱く語る夜桜たまさんが見られる。好きなプロ雀士は土田浩翔さんで、夜桜たまさんが好きな役として挙げている「七対子」は土田プロの影響らしく、親しみを込めて「こーしょーくん」と呼ぶことも。また、この配信の中で約10日で麻雀を500戦打ったと語るなど、まさに筋金入りの麻雀好きなのだと感じられる配信となっている。

そして極め付けは4卓同時打ち麻雀配信、進化形の「最強の夜桜たまは誰!?」配信。

初配信から1ヶ月後に行った4卓同時打ち配信は、オンライン麻雀ゲームを4卓同時に打つというもの。時間には限りがあるのに麻雀だけするのはもったいないので麻雀をする、という理屈らしい。どの卓もほとんど疎かにせず1時間打ち続けるのは驚異的の一言だ。

3D化してから行った「最強の夜桜たまは誰!?」配信では、それぞれに打ち方の性格を設定した4人の「夜桜たま」が天鳳の個室で同卓(天鳳の運営に確認済み)、対局の様子を自らが実況・解説し、さらに配信に流れるコメントを拾って喋るという1人6役の離れ業を披露。「最強の夜桜たま」がTwitterでトレンド入りするなど、彼女のマルチタスク能力と麻雀愛がこれでもかと解き放たれた伝説の回となった。

夜桜たまさんの活動目標の1つは、VTuber界に麻雀を広めること。彼女の麻雀配信からは、知識の有無に関わらず楽しく配信を見てほしいという配慮、そして麻雀に興味を持って欲しいという熱意が伝わってくる。

FPS、ホラーゲーム、ASMRなど多彩な配信

このように麻雀愛に溢れた夜桜たまさんだが、彼女の配信は麻雀だけでなく多岐に渡っている。

「サドンアタック」「PUBG」といったFPSゲーム、「怪異症候群」などのホラーゲーム、ASMR/バイノーラル配信や雑談配信など、配信頻度が高めなこともあり配信内容は様々。

FPSゲームは中学生の頃「たママ(母親)はAVA、たパパ(父親)はBF、たまのおばあちゃんはCoD、たまは何をやるんだい?」と家族会議でFPSを勧められたことが始めたきっかけとのこと。雑談配信でも家族とのエピソードをたびたび披露しており、仲の良さが伺える。

持ち前のマルチタスク能力もあり、ゲーム配信中は鋭くツッコミを入れたりとずっと喋り続けるスタイル。麻雀、FPS、アイドル鑑賞、ドールメイクなど、好きなものを語る時にさらに饒舌になる様子を見ていると、こちらまで楽しくなってくる。

麻雀など特定のものに限らず、好きなものを心底楽しそうに語り、遊ぶところが夜桜たまさんの大きな魅力の1つだと言えるだろう。

仲間思い、そしてアイドル部が大好き

夜桜たまさんは配信でたびたび「アイドル部自慢」をする。自身の誕生日記念配信であっても変わらず、アイドル部メンバーのここが凄い、ここがかわいいと語っている。

「アイドル部は12人みんなが常に他の11人のことを考えている」と語る夜桜たまさん。アイドル部の配信はメンバー同士で配信時間の被らない「配信リレー」の形になっているが、そうなったのはアイドル部の自主的なもので、被らないようにずらそうと話し合ったことは一度もないとのこと。お互いがお互いのこと、お互いのファンのことまでをいつも考えているアイドル部。

夜桜たまさん自身にも同じことが言える。アイドル部を含めた.LIVEメンバーがはじめて全員集合した「よみうりランド」コラボでのステージイベント直前、Twitterでアイドル部メンバーを元気付けるメッセージを送っていた。

自らも緊張するであろう大舞台を前にしてもアイドル部の仲間を気遣える、視野の広さと優しさが垣間見えた瞬間だ。筆者はこのやり取りが強く印象に残っている。

そしてついに、プロ雀士とコラボ

そして2月28日(木)20時、日本プロ麻雀協会に所属するプロ3名と夜桜たまさんの麻雀コラボ配信が実施される。

登場するプロは木原浩一さん、松嶋桃さん、水口美香さん。VTuberの夜桜たまさんとプロ雀士3人が生配信で対局するという、まさに既存の枠を超えた配信。夜桜たまさんが自身のYouTubeチャンネルで、麻雀スリアロチャンネルがニコニコ生放送FRESH LIVEで配信を行うとのこと。

配信内の対局で夜桜たまさんが最下位になった場合、罰ゲームとして彼女が苦手とする「音ゲー」である「Beat Saber」を後日配信でプレイ。夜桜たまさんが1位になった場合、出演するプロ3人のサインに加え、土田浩翔さんのサインをゲットできるという、あらゆる意味で見逃せない対局だ。

自分の好きなものを突き詰めながら、VTuberとしても新たな道を切り開く夜桜たまさん。彼女の多彩な活躍に、これからも目が離せない。


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